横浜DeNAからポスティングによるメジャー移籍を目指す今永昇太に大谷キラーとしての需要が増える可能性が出てきた(写真・黒田史夫)
横浜DeNAからポスティングによるメジャー移籍を目指す今永昇太に大谷キラーとしての需要が増える可能性が出てきた(写真・黒田史夫)

今永昇太に“大谷翔平キラー”としての需要が高まる?!

 モロシ記者は、すでにナ・リーグのメッツ、カブスが、今永に興味を示していると報じたが、西地区で、ドジャースのライバルチームとなるダイヤモンドバックス、パドレス、ジャイアンツ、ロッキーズらもドジャースを封じるために強力な左腕を求めるだろう。大谷争奪戦にも参戦していたジャイアンツは、すでに山本とも面談を終えるなど、ローテーションの強化が補強ポイントだけに、山本獲りがうまくいかなかった場合、今永にターゲットを切り替える可能性は十分にある。
 今永は、大谷の日ハム時代にも交流戦での対戦経験はない。だが、ポスティングによるメジャー挑戦が決定した会見では、「ホームラン王を獲得している選手に投げたい、という気持ちはありますね」と共に侍ジャパンのチームメイトとして世界一を手にした大谷とのメジャーでの対戦を夢見ていることを隠さなかった。
 30球団どこでもOKの姿勢で、移籍球団を決める際の条件はないが、大谷との対戦機会が多く見込まれるナ・リーグの球団からのオファーには魅力を感じるかもしれない。
 また今永の予想される契約金の額については、モロシ記者は「業界関係者の中には、2000万ドル(約29億円)台の平均年俸を受け取る可能性があると信じている人もいる」とXに投稿した。
 ESPNのジェフ・パッサン記者は、「予想より需要が高い。1億ドル(約145億円)に達する可能性がある」と伝えていた。同記者は、昨年メッツに入団した千賀の5年7500万ドル(約109億円)を上回る可能性を示唆していたが、大谷のド軍入りの影響で、ナ・リーグ球団に左腕の需要が増し、今永の“値段”も上昇する可能性はある。米国と対戦したWBCの決勝に先発抜擢されて勝利投手となった今永の交渉の行方に注目だ。

関連記事一覧