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「ピッチコム」を操作していた大谷翔平が球審から不正投球を疑われた場面も( 写真:AP/アフロ)
「ピッチコム」を操作していた大谷翔平が球審から不正投球を疑われた場面も( 写真:AP/アフロ)

「地球上で最高の選手かも」大谷翔平に7回1安打無失点に封じられたナショナルズ5番打者が完敗を認めて嘆く

 エンゼルスの大谷翔平(28)は11日(日本時間12日)、本拠地でのナショナルズ戦に「3番・投手兼DH」で先発出場し、7回、92球を投げわずか1安打6奪三振無失点の快投で、チームを2-0の勝利に導き今季2勝目をマークした。打っては4打数1安打で4回のレフト前ヒットは先制点につながった。米メディアは大谷の活躍を絶賛。対戦相手の5番打者からは「彼は地球上で最高の選手かも」の声まで漏れた。

 6四死球と荒れるも92球中51球投じた「スイーパー」に威力

 

大谷は6四死球を与えながらも要所でギアを入れてスコアボードにゼロを並べた。「スイーパー」と呼ばれる横へ大きく動くスライダーを軸にナショナルズ打線を寄せ付けなかった。
 あまりにも、そのピッチングが凄かったせいなのか。5回を終えると球審に不正投球のチェックを受けた。大谷は左手上腕部の内側にサイン伝達用の電子機器「ピッチコム」を装着していて、脇に手を入れ、そのボタンを押すため、審判に粘着物を付けてるのでは?と疑念を抱かれたのだ。だが、大谷の「ピッチコム」が、そこにあることを確認した球審が「ごめんなさい」と謝罪して事なきを得た。不正投球を疑うほど「スイーパー」はキレにキレていたのである。
 リアル二刀流で連敗を止めた大谷の快投を米メディアは称えた。
 MLB公式サイトは「大谷が新たな記録を作るが、彼はさらに高みを目指している」との見出しを取り、「100マイル(約161キロ)の速球、大きく曲がるスライダー(スイーパー)、さっと滑るカッター、消えるスプリッターといった目もくらむような7つの球種をもってすれば、二刀流スーパースターの大谷が今シーズン序盤で、ほぼ打者がお手上げの状態にあることに驚きはない」と書き出し、大谷の投球内容を伝えた。
「大谷は、立ち上がりからノーヒッターのような投球を見せたが、最初の6人のうち3人を四球で歩かせた。3試合連続で3四球以上となったが、彼は野球界で最高のスイーパーと言われる大きく曲がるスライダーを92球中、51球も投げて5度の空振りを奪った。彼は、スイーパー、4シーム、シンカー、カッター、スライダー、スプリッター、カーブの7種の球種を投げて打者のバランスを崩し続けた」
 同メディアが「新たな記録」と紹介したのは、10登板連続での2失点以内となりノーラン・ライアンが、1972-73年に作った球団記録を抜いたこと。これで2勝0敗、防御率0.47、3試合19回で24三振の成績となった。対戦打者は大谷に対して打率.100(60打数6安打)、長打は二塁打の2本のみで本塁打はゼロ。それでも「大谷は、ここまで12四球を出していることを反省し、満足には程遠かった」とも記した。
 また打者としても、4打数1安打で、11試合で打率.300、出塁率.404、長打率.575、3本塁打、2二塁打、8打点とした。
「彼の打者としてのOPS.979は、彼が(投手として)相手打者に許しているOPS.413よりも.566高い」という。

 

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