今日!有馬記念「どの馬が勝ってもおかしくない」大混戦の“戦国有馬”で何が勝敗を分けるのか…浮かび上がった注目の4頭とは?
騎手の腕も問われる。
スタートしてすぐに最初のコーナーを迎える特殊なコース。例年決まって2周目3コーナーすぎから一気にペースアップする。全体を見渡してどこで動くか。”優勝請負人”として鞍上に指名された外国人騎手の活躍が目立つのも有馬記念の特徴だ。ここ10年で日本人騎手が3着までを独占したのは2015年だけ。やはり外国人騎手が連に絡んでくる。なかでもルメールは別格だ。短期免許のときにはハーツクライでディープインパクトを撃破し、JRA所属となったその後もサトノダイヤモンド、イクイノックスで勝利している。今年も年間161勝を挙げ、断トツのリーディングでGⅠ勝利も6勝で5勝の川田将雅を抑えてトップ。騎手の頂点に君臨する男が乗るスターズオンアースは8枠でも軽くは扱えない。
今年は年間100勝以上をマークした騎手が7人おり、彼らが全員騎乗しているのも特徴。美浦所属騎手としては最上位となる3位の横山武史は中山開催でトップの47勝をマークしている中山巧者だ。コンビを組むジャスティンパレスは、あまり器用なタイプの馬ではないが、天皇賞・秋に続く継続騎乗なら巧みにエスコートしそうだ。
もちろん、最多4勝を挙げるグランプリ男、池添謙一が乗るスルーセブンシーズ、イブ有馬で2勝しているレジェンド武豊とのコンビが復活するドウデュースも魅力十分である。
これらを総合的に考察。“戦国”有馬で注目したいのは、ソールオリエンス、ジャスティンパレス、ドウデュース、スリーセブンシーズの4頭である。
思えば、当時の最強馬コントレイルがジャパンC制覇を最後に引退した2021年の有馬記念は、3歳牡馬エフフォーリア、4歳牡馬ディープボンド、5歳牝馬クロノジェネシスの順で決まっている。もし今年も、その並びの再現となり、3歳、4歳、5歳の順でゴールすると仮定すれば、1位がソールオリエンス、2位がジャスティンパレスかドウデュース、そして3位がスリーセブンシーズとなるのだが…果たしてクリスマスイブの中山にどんなドラマが待ち受けているのだろうか。