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阪神の森下が特大の逆転2ラン。巨人戦に続きまたしてもヒーローとなった(資料写真・黒田史夫)
阪神の森下が特大の逆転2ラン。巨人戦に続きまたしてもヒーローとなった(資料写真・黒田史夫)

阪神森下の劇的逆転2ランを招いたのは三浦監督の継投ミスだったのか…「守り勝つ」岡田阪神の象徴となったゲラの“神牽制”

 阪神が3日、京セラドーム大阪で行われた横浜DeNA戦に5-2で逆転勝利し今季2勝目をマークした。森下翔太(23)が6回に逆転2ラン、8回には新外国人のハビー・ゲラ(28)が“神牽制”で二塁走者を刺して一打同点のピンチを切り抜けた。岡田彰布監督(66)は「守り勝った」と守備力を評価したが継投のタイミングを誤った三浦大輔監督(50)の采配ミスの隙を見逃さなかった。

 「練習より飛んだ」

「練習より飛んだ」
 阪神の球団公式広報のカメラが追ったお立ち台に向かう寸前の映像で森下は、そう興奮気味に語り、7回2失点で今季初勝利をつかんだ伊藤将は「騒いじゃったっす」と、その瞬間を振り返った。
 森下は「勝ち星がついたんですよね?」と伊藤に確認。
「(伊藤)将司さんが投げる日は野手が振るわないときが多かったんで、今年は(村上)頌樹さんじゃなくて(援護するのは)将司さんでいきます」と大胆な発言をしていた。
 ヒーローはまたしても森下だった。1-2で迎えた6回に京セラドーム大阪の5階席まで運んだ特大の逆転2ラン。東京ドームでの開幕第3戦に続く決勝アーチである。だが、その裏には壮絶なベンチの駆け引きがあった。
 岡田監督は、近本が四球を選ぶと続く中野に「まず同点」とバントで送らせた。後攻めのチームのセオリーである。横浜DeNAの先発左腕、濵口の球数は91球に達していた。
 森下、大山と右打者が続くクリーンナップ。しかも4回には、動かぬ打線に刺激を与えようと、近本を走らせアウトにはなったが、打線が動き森下が二塁打、大山がチェンジアップに食らいついて今季初タイムリーを放っていた。前の2人の打席内容と濵口が今季初登板であることなどを考えて岡田監督は右投手にチェンジするだろうと考えていた。
 スポーツ各紙の報道によると「(交代すると)思っていたよ。もう90球を超しとったから。でもそのままやったからなあ」と想定外だったことを明かしている。
 前の打席でストレートを捉えて二塁打にしている森下は「変化球もあるかな」と頭に入れていた。濵口のチェンジアップを思い切り引っ張って、その手応えから「走らなくていいかな」と、確信歩きをしていた。
 元タイトルホルダーで指導者経験もある球界OBの1人は「三浦監督の采配ミスでしょう」とズバリ指摘した。
「6連戦の2試合目で中継ぎを使いたくないベンチの気持ちはわかるし、先発の責任として6回は任せたかったのでしょう。ただ、ここは勝負所。濵口は先頭の近本を歩かせ、変化球のキレも制球も落ちていたし、今季初登板。森下、大山と右打者が続き、しかも前打席では打たれている。横浜DeNAのブルペンは右投手が豊富なのだから、結果論ではなく、ここは交代すべきタイミングだった」
 6回のタイミングで出す右腕としては徳山、松本、ウィック、伊勢らが控えていた。
 試合後の岡田監督の第一声は「守り勝ちですよね」だった。
「どっちか言うと、打つ方はあまり調子よくないかもわからないけど、守りからリズムをつかんだゲームでしたね」
 立ち上がりから制球が不安定だった伊藤将は初回一死からオースティンに先制アーチを浴び、2回二死二塁からもルーキー石上に逆方向へのタイムリーを許したが、中継に入った佐藤が好判断で二塁へ送球し、打者走者を刺した。追加点機を防ぐ記録に残らないファインプレーだ。
 5回一死一塁では石上のセンターへ抜けるかと思われた打球を木浪が飛びついて止め、しかもゲッツーを成立させた。6回には一死から横浜DeNAのムードメーカーとなっているゴールデンルーキー度会の一、二塁間を襲った打球を中野が飛びついて止めた。

 

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