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2日間で33失点した楽天の今江監督は試合後に緊急ミーティングを開いた(資料写真・黒田史夫)
2日間で33失点した楽天の今江監督は試合後に緊急ミーティングを開いた(資料写真・黒田史夫)

「楽天は一体何をしたいのか?」ソフトバンクに2日で33失点…悪夢のワースト記録を生み出した背景にある理由とは?

 楽天が22日、京セラドーム大阪でのソフトバンク戦に0-12で敗れ、前日の0-21の敗戦に続く悪夢を演じた。先発の荘司康誠(23)が一死しかとれずに5失点で降板。2番手に送り込んだ松井友飛(24)もソフトバンク打線の勢いを止めることができなかった。打線も4安打で無得点。2試合連続の完封負けで4連敗となり借金は7に膨らんだ。

 山川に2打席連続のアーチを許す

 

 またしても惨劇が繰り返された。
 ホークスが強すぎるのか。それとも楽天が不甲斐なさすぎるのか。
 前日に福岡で0-21の大敗を喫して、この日は、大阪に場所を移して0-12。2試合で33失点は、19年ぶりの球団ワースト記録だ。
 田尾安志氏を監督に迎えて戦力が整わないまま新球団としてスタートした創設1年目の2005年3月27日のロッテ戦で球団ワーストの0―26のスコアで大敗。翌日の試合も6失点して、2試合で32失点が、これまでの球団ワースト記録だった。
 スポーツ各紙の報道によると、今江監督は「監督の責任。普通の負け方ではないので、これまで粘り強く戦ってきたことを忘れてしまいそうな雰囲気になる」と敗戦ショックを隠せず、試合後に緊急ミーティングを開き、チームに奮起を促したという。
 プロ2年目の先発、荘司は一死しか取れなかった。
 1回に先頭の周東はライトフライに打ち取ったが、今宮、柳田に連打を許し、山川にカウント1-2からインローに投じた153キロのストレートをすくいあげられて、レフトスタンドに運ばれた。さらに近藤に四球を与え、続く栗原にライトフェンス直撃の二塁打を打たれた時点で、ベンチでは、今江監督と青山投手コーチが話をしてブルペンに連絡を入れていた。中村晃を歩かせて満塁となったところで、今江監督は交代を告げた。
 前日は3回で8失点していた先発のポンセを引っ張って4回も続投させてゲームを完全に壊してしまったことでファンの批判を浴びた。その采配を反省しての早めのスイッチだったのかもしれないが、バトンを受けた1軍昇格したばかりの松井もソフトバンク打線の勢いを止めきれない。海野にセンターへ2点タイムリーを許し、2回には一死一塁から山川に2打席連続となる2ランを浴びた。
 さらに2つの四球が絡んで二死満塁とピンチを広げ、三森にカウント0-2から見送ればボールの変化球をライト前に運ばれて2失点。松井は4回にも1点を奪われ、4番手の津留崎も8回に四死球から2点を失い、最終的には0-12。打線もベテラン左腕の和田に7回まで無抵抗。結局、わずか4安打で1点も取れないままゲームセットとなった。これで19イニング連続無得点である。

 

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