
もう限界?!「日米通算200勝は見えてこない」巨人の田中将大が3回8安打3失点KOで阿部監督が「次(の登板)はいつとは言えない」と“無期限”2軍落ちを通達…再生の可能性はあるのか?
巨人の田中将大(36)が1日、東京ドームでの広島戦で先発したが、1回二死から5連打を浴びて3失点するなど炎上して3回8安打で降板を告げられた。阿部慎之助監督(46)は「次(の登板)はいつとは言えない」と明言し“無期限”の2軍落ちが決まった。日米通算200勝にあと2勝と迫っている田中だが、その達成の時期や可能性が見えなくなった。なお試合は延長12回の二死から巨人が4-3のスコアでサヨナラ勝利を収めて4連勝、首位をキープした。
初回に5連打を浴びる“バッティング投手状態”
アウトが取れない。またマー君が“バッティング投手状態”にはまりこんだ。その立ち上がり。広島が2年ぶりに1番に抜擢してきた小園、矢野とテンポよく打ち取って二死としたが、そこから野間、末包、坂倉と3連打を浴びて、簡単に先取点を許す。ファビアンにもセンター前へ返されて2点目。さらに菊池にも左中間を真っ二つに割られるタイムリー二塁打で3点目。8番の田村を申告敬遠して投手のドミンゲスをセカンドフライに打ち取って打者9人でようやくチェンジである。
甲斐とのコンビで左打者にはインコースへカットボール、右打者にはインコースへツーシームを駆使して配球に工夫。ベース板を最大限に広く使えるように挑んだ。だが、そのマー君の投球術に惑われなないように、広島打線は、「センター返し」と「ミート打法」を徹底してきた。野間からファビアンまで4連打がすべてセンター前ヒット。野間にはカーブ、末包、坂倉、菊池にはストレート、ファビアンにはスライダーを打たれるなど、どの球種も通用しなかった。
2回にも一死から矢野にスプリットをレフト前へ拾われ、野間のバットを折ったボテボテの打球が内野安打になるなどの不運もあったが、また走者を背負った。末包、坂倉をなんとか抑えたが、続く3回もヒットと2つの四球で二死満塁のピンチ。矢野をカウント1-2から、147キロのストレートをインコースへ投じて詰まらせてショートフライに打ち取るが、ベンチに戻ると、阿部監督が近づいて、何やらささやき、その肩を叩いた。3回裏の先頭は田中の打順だったが。代打中山がコールされて、わずか3回でのKOに東京ドームをざわめきを包んだ。
田中は広報を通じて「チームに迷惑をかける形でマウンドを降りてしまって悔しいです」とコメント。試合は、田中の後をつないだ7人の投手が無失点リレーで踏ん張り、6回にキャベッジの逆方向への一発で追いついた。延長12回二死一塁から、吉川のライト線を破るサヨナラ三塁打で、逆転勝利を収めて、田中は救われたが、試合後、阿部監督は、厳しい評価を下さざるを得なかった。
「次(の登板)はちょっといつって言えないんですけど。残念な結果なってしまったんでね」
スポーツ各紙の報道によると、テレビインタビュー後に2軍落ちを明言したという。いわば無期限の2軍落ちである。