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タイガースの前田健太が事実上の戦力外。今後の選択肢は?(写真・AP/アフロ)
タイガースの前田健太が事実上の戦力外。今後の選択肢は?(写真・AP/アフロ)

37歳でタイガースから“事実上戦力外”前田健太の今後の選択肢は?残る約11億円の年俸負担でトレードは無理だがFAなら移籍先が見つかる可能性あり…日本復帰のシナリオも

 タイガースの前田健太(37)が1日(日本時間2日)、事実上の戦力外となる「DFA(40人枠から外れ譲渡可能な状態)」となったことが明らかになった。メジャー10年目となる今季は、開幕から中継ぎで起用され、わずか7試合で0勝0敗、防御率7.88の数字しか残せていなかった。気になる今後だが、トレードの場合、約800万ドル(約11億5000万円)ある年俸の残りを移籍先球団が負担しなければならないため可能性は低く、タイガースが、その残額を負担するFAとなり、他球団からのオファーを待つことになりそうだ。選択肢として日本復帰の可能性もある。果たして“マエケン”の決断は?

 今季は7試合で防御率7.88でドジャース戦では大谷に四球

 “マエケン”に厳しい審判が下った。タイガースは、40人の1軍ロースター枠から外して、事実上の戦力外となる「DFA」を通知、代わりに若手の有望株である24歳のタイラー・オーウェンスを昇格させた。
 今季の前田はキャンプからローテー入りを目指したが、中継ぎスタートとなり、わずか7試合に起用されただけで、防御率は7.88。
 MLB公式サイトによると、AJ・ヒンチ監督は「厳しい。彼が良かったときには我々を本当に助けてくれた。しかし、彼が苦闘しているときに我々は彼を元通りに戻すことができなかった。我々は選手を立ち直らせることに多くの成功例があるのだが、残念ながら今回はできなかった。彼も元通りに立ち直れずチームに貢献できなかったことに落胆していた。彼にとってフラストレーションのたまる終わり方となった。我々は若い選手、若い投手たちに機会を作りたかった」とコメントした。
 今季は9日間も登板間隔が空くことが2度もあり、米専門サイトの「トレードルーマー」も「残塁の割合が60.2%と低く、奪三振率が18.6%に落ち、対戦した打者の14%を歩かせていた。ヒンチ監督は明らかに彼の起用をためらい、4月に前田はわずか6試合に登板しただけだった」との見解を伝えた。
 前田は3月29日(日本時間30日)にはドジャース戦の7回に登板。トミー・エドマンにいきなり本塁打を浴び、大谷翔平には四球を与え、フレディ・フリーマンにもタイムリー二塁打を浴びるなど2失点していた。
 MLB公式サイトによると、タイガースは先のアストロズ戦で中継ぎ陣を多用し、1日(日本時間2日)から4連戦がスタートしたエンゼルスには、右打者が多いため、「タイガースは長く待つことをしなかった」という。
 気になるのは前田の今後だ。選択肢としては、7日以内に他球団にトレードされるか、ウェーバー公示され、獲得希望球団がない場合、FAになるか、タイガースとマイナー契約を結ぶことになる。
 前田は、2023年11月にタイガースと2年2400万ドル(約34億6000万円)の契約を結んでおり、今季の年俸1000万ドル(約14億4000万円)の残りの800万ドルあまり(約11億5000万円)をタイガースが負担しなければならない。だが、トレードが成立すれば移籍先の球団がその残額を負担することになる。
 前出の「トレードルーマー」によると、「タイガースはトレードを試すかもしれないが、まだ年俸の800万ドルあまり(約11億5000万円)が残っているため、これを引き取りたいと思う球団はなく、前田はウェイバー公示されるだろう」と、トレード移籍は、難しいとの見方を示した。
 残る選択肢は、FAか、マイナーだが、前田にはマイナー拒否権があり、FAを選択する可能性が高いという。

 

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