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0-3判定でリベンジを果たせなかった井岡一翔は勝者のマルティネスを称えた(写真・山口裕朗)
0-3判定でリベンジを果たせなかった井岡一翔は勝者のマルティネスを称えた(写真・山口裕朗)

本人が現役続行明言も「井岡一翔は引退を考えるべき」と一部米メディアが厳しい指摘…一方で「年間最優秀試合候補」の評価と“疑惑採点”へのSNS批判も紹介

「ボクシングニュース24/7」は「マルティネスと井岡がどれだけ優れているか、そして、どれだけ素晴らしい戦いとドラマを持ち込めるかを分かっているファンたちは、日本の東京でその予想通りのものを得た」と両者の戦いぶりを称賛。
「マルティネスは(第1戦に続いて)再び速いペースで進め、一方で井岡はボディへいくつか良いパンチを決めた」と、井岡が放った左ボディブローが効果的だった点をクローズアップした。
「マルティネスは井岡にダメージを与えたように見えた6回に年齢が上の相手をロープに追い込んでパンチを放ち、倒しそうな感じだった。しかし、純粋なプライドを持って戦う井岡は、激しい戦いでカウンターを決め手立ち直った」として、井岡が10回に奪ったダウンに触れた。そして「今日の素晴らしい戦いを目にしたファンたちは年間最優秀試合の候補を手にした」とも続けた。
 米専門サイト「ボクシングシーン」も「マルティネスがダウンを生き延び、井岡相手に連勝」との見出しを取り、この再戦までの経緯を説明した上で「待つだけの価値があるものだったことが証明された」と激戦の内容を称えた。
 米メディアが気にかけたのは井岡の今後だ。
 井岡は「ボクシング人生をやり切って、ここで引退します、という気持ちではない」と引退を否定。今後もスーパーフライ級で世界王者を狙い続けるのか、バンタム級に上げて5階級制覇を狙うのか、については「今は考えられない」と答えを出さなかった。マルティネスとの3度目の対戦についても「僕たちだけの思いで実現することではない」と、実現の難しさだけを口にして否定も肯定もしなかった。
 米メディアの間では様々な意見が飛び交った。
「ボクシングシーン」は、「疑問点としてはこれが(井岡の)最後となるかだ。井岡は、日本で初めて4階級制覇を果たした男性ボクサーで、プロ7戦目以降は、ずっとこのレベルで戦ってきた。しかし、彼のマルティネス戦の連敗と、さらに(WBA王者の)ジョシュア・フランコ(米国)と(統一戦で)引き分けた2022年12月の(2度の戦いのうちの)第1戦は正確さよりも手数がよりジャッジに好まれるという業界の厳しさを思い起こさせている」と、井岡のファイトスタイルが、現状のボクシング界の流れに適していないことを指摘した。

 

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