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皇治対ヒロキングのエキシビションマッチへのJBCの対応も問題に
皇治対ヒロキングのエキシビションマッチへのJBCの対応も問題に

皇治×ヒロキング問題対応にラウンド数の間違いミス…失態続きの新生JBCも“ダメダメ”でプロボクシング界が再び分裂危機!

 

JBC(日本ボクシングコミッション)の実行委員会が23日、都内で行われ、全国のジムオーナーで組織される日本プロボクシング協会(以下協会)が、失態の続く“新生JBC”に対して不満を爆発させ、組織と運営体制が再度一新されない限り、今後の協力体制は解消し、独自に試合運営を行う考えであることを突きつけた。事実上の“三下り半“だ。JBCサイドは一連の不手際を謝罪して「努力する」と返答したが、すでにガバナンスは崩壊し誰がリーダーシップを執っているかもわからない状況で協会側が満足のいく組織改革にJBCが早急に着手できるかどうかも不透明だ。

皇治対ヒロキング問題対応ミスに10回戦を8回戦と間違えた大失態

 失態続きの新生JBCへ協会側がついに“三下り半“を突きつけた。

 この日の実行委員会で、協会側は冷静にここまでの失態が続いた経緯や今後の対応策などを求めたが、謝罪のみで満足のいく回答が得られなかったため、このままの体制であれば、選手の健康、安全の確保や、プロモーターとしての試合運営に懸念が残るため、今後JBCの力を借りずに独自で試合運営をする用意があると通告した。

 この日の委員会で問題になったのは、亀田興毅氏が8月14日に大阪でプロモートした興行でRIZINなどで活躍するキックボクサーの皇治とJBCが発行するボクシングライセンスを保持するヒロキング(KWORLD3)が「ABEMAスペシャルマッチ」としてエキシビションで対戦した問題へのJBCの対応と、同日に神戸で行われた元WBO世界ミニマム級王者・山中竜也(真正)のノンタイトル戦がJBC内の連絡ミスで当初申請していた10回戦ではなく8回戦で終了したという前代未聞の不手際の2点だ。

 協会側は皇治とヒロキングの試合が非ボクシングの試合を禁じるJBCルールに抵触しており、事実上、ボクシングの同一興行内で行われることを問題視しJBCに異議を申し立てた。だが、JBCが昨年12月に現日本ヘビー級王者の但馬ミツロと引退したもののJBCライセンスの無期限停止処分を受け、格闘家として活動していた西島洋介のエキシビションマッチを認め、ペナルティも科していない前例があり、今回も成富毅事務局長が亀田側との3度行った協議の中で事実上の許可を与えていたなどの不手際があり、亀田側に一切に非がないことが明らかになり、訴訟リスクも考慮して動くに動けなかった。

 協会側は興行前だったことから皇治の相手変更を亀田側に要求するなど”待った”をかける強権発動をJBCに求めたが、あくまでも「自主検討」レベルでの要望書に留め、事実上容認することを理事会で強行採決してしまった。

 この日は、ヒロキング及び、亀田氏へのペナルティを科すかどうかについても協議されたが、まずその点について検討する倫理委員会の設置をどうするかで話が止まりそれ以上議論は進まなかった。

 また当初申請していた山中の10回戦が、パンフレットにも記載されているにもかかわらず、JBC内の連携ミスで8ラウンドで終了し、試合中に大混乱が起きた前代未聞の失態に関しては、真正ジムが経緯説明などを求める抗議文を提出していた。試合は山中がポイントで圧倒していたが、残り2ラウンドでKO勝利できた可能性もあり、10回戦と8回戦ではその後のランキングやファイトマネーに影響を及ぼすため対戦相手のフィリピン側からも抗議の声が上がっていた。

 前日計量、当日と関西事務局の責任者が名古屋の興行に赴いており、東京のJBC関係者が来て管理していたため、計量時点から8回戦と思い込み確認を怠り、公式記録表も8回戦で印刷されていた。JBC側は、この日、謝罪したが、内部の考えられなないような連携ミスで納得のいく経緯説明はなかった。

 

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