
「ふざけんな!犯人を特定して出禁に」井岡一翔の世界戦での一部ファン“暴走行為”に元チャンプ内山高志氏が激怒…JBCも「見過ごせない暴挙」と再発防止に乗り出す意向
プロボクシングの元4階級制覇王者、井岡一翔(36、志成)がダウンを奪うもののリベンジを果たせなかった5月11日、東京・大田区総合体育館でのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチで一部の観客が起こした暴走行為が波紋を呼んでいる。試合後にビール缶を投げたのだ。解説を務めていた元WBA世界スーパーフェザー級王者、内山高志氏(45)の右肩に当たり「犯人を特定して欲しい」と激怒。JBCも再発防止に乗り出す考えを示した。
「右肩に当たった」とKOダイナマイト
米老舗雑誌「ザ・リング」が「年間最高試合候補」と絶賛した井岡とマルティネスの12ラウンドの激闘。昨年7月7日に0-3判定負けして以来のダイレクトリマッチは大晦日にセットされていたが、マルティネスのインフルエンザ罹患で前日にドタキャンとなり、10か月ぶりに拳を交えた両者の戦いは、再び一進一退の攻防となり、井岡が10ラウンドに戦慄の左フックのカウンターでダウンを奪うと、大田区総合体育館の盛り上がりは最高潮を迎えた。だが、詰め切れずに勝負は最終ラウンドにまでもつれこんだ。ディフェンスマスターの井岡にしては珍しくノーガードで打ち合って試合終了のゴング。だが、次の瞬間、リングに向かってビール缶、ペットボトルが投げ込まれた。
リングサイドの放送席で解説していた“KOダイナマイト”内山氏が、思わず叫んだ言葉がABEMAの中継で流れた。
「何か飛んできた! 誰だよ飛ばした奴…コノヤロウ。ふざけんなよマジで」
激怒した。
まだ判定が出る前だった。ダウンを奪った井岡が負けにされたことへの怒りでもなかった。何が理由でビール缶を投げつけたのか不明だが、あってはならない暴走行為である。
内山氏は自身のYoutubeで改めてこの場面を振り返り怒りをぶつけた。
「最後、本当にバーンと缶ビールが僕らの解説席の、ここんところまで飛んで来たんです。オレたちにもビールがかかった。本当にふざけていますよね。リング上にも(何が飛んできた)…下を向いてて、え?と思ったら、缶ビールがここに落ちていた。後ろのお客さんにもかかっていた」
内山氏はXにも投稿。右肩にビール缶が当たったことを明かしている。
「マジで特定して欲しい。そういう人は出禁にしないと。映像探せば、出るかも。こんな奴がいまだにいるんだ。ビール、酒を投げてくる奴。リングサイドを買ってる人にも失礼だし、わざわざ高い席を買って。もし井岡のファンだったら、井岡が今までやってきた功績を全部じゃないですけど『何だよ、こんなファンがいるのかよ』って思ってしまうとかわいそう。当たったら大変ですよ。投げた瞬間、周りの人は。何をしてたんだろう? 取っ捕まえればよかったのに。イラっとしたけど解説だったので」
内山氏は犯人を特定して出禁措置を取るべきだと訴えた。