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インターバルで井上尚弥に的確な指示を送る真吾トレーナー(写真・山口裕朗)
インターバルで井上尚弥に的確な指示を送る真吾トレーナー(写真・山口裕朗)

「挑戦者はサムライだった。ずっと怖かった」井上尚弥に迫っていた知られざる“第2のピンチ”を真吾トレーナーが明かす…「酸欠状態になるのが…」

 それでも井上は、4年ぶりに再上陸したラスベガスで米老舗「リング誌」などが「年間最高試合候補」と評価するほどのインパクトを与えた。
 ビッグマッチが開催されることで知られるメキシコの記念日「シンコ・デ・マヨ」ウィークには、今年もメガファイトが組まれたが、ニューヨークでは“問題児”のライアン・ガルシア(米国)がダウンを奪われるなど精彩に欠いた内容で判定負け、サウジアラビアでは、スーパースターのサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が、IBFのベルトを加えて、再びスーパーミドル級の4団体統一に成功したが、これもブーイングが出るお粗末な試合内容での判定勝利。井上が塩試合の続いていた「シンコ・デ・マヨ」ウィークを最後に救ったのである。
 真吾トレーナーもその戦いを称えた。
「2ラウンドにあれだけのダウンをもらいながらも、後は見切った。中盤、終盤でああいうパンチをもらっていたら怖かったし、何発か怖いパンチはあったが、もうダウンはもらわず、逆転でギュッと倒した。切り返して、逆の体に持っていけたのは、やはり凄い」
 ただ名トレーナーは「でも」と続けた。
「改めて気をつけるところを自覚して、今回の戦いを踏まえて研究していくことが必要。次は違う引き出しを出さねばならないという部分もちょっとあるんです」
 井上と真吾トレーナーは何をどう研究するのか。
 (明日に続く)
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)

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