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パンツを脱いだ那須川天心にタオルでカーテンをしたのはロバートの山本氏だった(写真・山口裕朗)
パンツを脱いだ那須川天心にタオルでカーテンをしたのはロバートの山本氏だった(写真・山口裕朗)

あわや放送事故!?なぜ那須川天心はパンツを脱ぎ“全裸計量”をするハメになったのか…今回は世界前哨戦「次いけるんじゃないか?という試合をする」と公約

 サンティリャンは15戦14勝(5KO)1敗のキャリアを持つWBA同級6位のサウスポー。唯一の1敗は、2年前に来日してWBA世界同級挑戦者決定戦で石田匠に1-2判定で敗れたもの。両者決め手に欠く“塩試合”でどちらに軍配が上がってもおかしくない内容だった。戦績が示すようにパワーはなく、これといって警戒するパンチはない。天心が倒されるイメージは浮かばない。ただ天心が初めて対峙するサウスポーで、しなやかなボディワークとステップで、なかなかつかまえさせてくれず、リーチとスピードを生かしたパンチを繰り出してくるので、ペースを奪うのに苦労する可能性はある。
 だが、天心は今回インファイトを磨いてきた。前回の元WBC世界同級王者、ジェイソン・モロニー(豪州)との戦いでは、激しい打ち合いに応じたが、フィニッシュまで持っていけなかった。「カウンター、長距離、中間距離で効かすことはできる。モロニー戦でも一発アッパーやストレートを効かすことができたがそこからなんですよ。効かした後にどう前に出るか」をテーマにショートレンジでの上下の連打、アッパーなどに恐るべき進化を遂げたことを公開ガチスパーで披露していた。その技術を実戦で出せるかどうか。焦点はそこだろう。
 この試合は世界前哨戦と位置づけられている。
「(前日の心境は)そこまで変わることはない。やるべきこと、やったことを出すだけ。チケットも売り切れて満員になり、統一戦がある中でのセミファイナル。そこ(統一戦)とも比べられる。最大限を出して少しでも“那須川天心は次いけるんじゃないか”いう試合をします。楽しみにして下さい」
 前日とは少し発言のニュアンスが変わっていた。
 前日の公式会見後の囲み会見では、メインのWBC世界同級王者、中谷潤人(M.T)とIBF世界同級王者、西田凌佑(六島)の統一戦との比較論に対して「別にそことは勝負していない」と言い放っていた。
「毎回(メインで)世界戦をやっていた。でも僕は僕。多くのファンがついている。ボクシングを知らない層、僕を初めて見る層と、どう戦うかが今回の戦い。だからあえて世界前哨戦の見方を提示している、それを回収するのがこっち。どう回収? 嫌なタイプの選手を倒し切る。KO。完封。しっかりと勝つが大前提。いろんな格闘技を見て、番狂わせは起きる。でも今回がプロ7戦目で、キック50戦で、一回も起こさせていない。そこが自信」
 どちらが本音でどちらが建前か。おそらくどちらも本音。

 

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