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森保監督がテストした中で最も存在感を示したのが鈴木淳之介だった(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
森保監督がテストした中で最も存在感を示したのが鈴木淳之介だった(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

森保監督がゴールラッシュのインドネシア戦でテストした中で最も存在感を示したのは誰だったのか…鈴木淳之介が好守に爪痕

 2026年北中米W杯のアジア最終予選の最終節が10日に行われ、すでに8大会連続8度目の本大会出場を決めている日本代表が、パナソニックスタジアム吹田で6-0のスコアでインドネシア代表に圧勝し、7勝2分け1敗で全日程を終えた。日本はゲームキャプテンのMF久保建英(24、レアル・ソシエダ)を中心に圧巻のゴールラッシュ。A代表デビューを果たした4人の若手のなかで3バックの左で先発フル出場した鈴木淳之介(21、湘南ベルマーレ)が攻守両面で存在感を示した。

  湘南で主戦場とする3バックの左で先発

 威風堂々とプレーしているように見えて、実は緊張していた。
 湘南で主戦場とする3バックの左で先発。待望の代表デビューを果たした鈴木淳はデュエルの強さ、積極的に前へ出る動きからのボール奪取、そして味方への鋭い縦パスと普段着のプレーを何度も披露。前半11分には利き足と逆の左足から、FW町野修斗(25、ホルシュタイン・キール)へ絶妙のクロスを供給した。
 町野のヘディングシュートはクロスバーの上を超えた。しかし、湘南でともにプレーした身長185cmの町野の武器を考えたクロスだったと鈴木淳は明かした。
「マチくん(町野)と目が合ったときに放物線のパスコースが見えたので、本当に狙い通りに出せました。マチくんは身長が高いので、そういうところを生かすためにも、ああいうクロスを出せたのはすごくよかったと思っています」
 同時に鈴木淳は「ものすごく緊張していました」と意外な言葉を紡いだ。
「練習で先発組に入っていたので、前々日くらいから準備はしていましたけど、実際に先発だと思うと、試合の前夜はなかなか寝つけませんでした。眠れなかったことなんていままでなかったし、ある意味でいい経験になりました」
 敵地パースで豪州代表に敗れ、今回のアジア最終予選で初黒星を喫してから中4日。森保一監督(56)はゲームキャプテンに指名した久保、チームキャプテンのMF遠藤航(32、リバプール)、豪州戦でフル出場したMF鎌田大地(28、クリスタル・パレス)の常連組に、代表経験の浅い選手たちを組み合わせた先発陣でインドネシア戦に臨んだ。
 システムは今回のアジア最終予選を戦ってきた[3-4-2-1]。今シリーズはあえて招集しなかったMF三笘薫(28、ブライトン)やDF板倉滉(28、ボルシアMG)、FW上田綺世(26、フェイエノールト)、MF堂安律(26、フライブルク)、MF守田英正(30、スポルティング)、MF伊東純也(32、スタッド・ランス)ら主軸のポジションで、代わりに起用された選手たちが機能するかを試した。
 たとえば前半15分の鎌田の先制点をアシストした三戸舜介(22、スパルタ・ロッテルダム)は、本人が希望していた左ウイングバックで先発して代表デビュー。昨年元日のタイ代表戦以来、3試合目の出場を先発で果たした右ウイングバックの森下龍矢(28、レギア・ワルシャワ)は後半10分に代表初ゴールを決めた。
 後半には佐野航大(21、NECナイメヘン)が希望していたシャドーで、MF佐藤龍之介(18、ファジアーノ岡山)が所属クラブと同じ右ウイングバックで代表デビュー。豪州戦を含めて、今シリーズで初キャップを獲得した選手は7人を数える。
 そのなかで最も大きな爪痕を残したのが、Jリーグの試合の関係でチーム合流が1日遅れ、豪州戦ではベンチ入りメンバーから外れた鈴木淳となる。

 

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