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レアル・ソシエダの久保建英がバスクダービーで今季5ゴール目を決める(資料写真:なかしまだいすけ/アフロ)
レアル・ソシエダの久保建英がバスクダービーで今季5ゴール目を決める(資料写真:なかしまだいすけ/アフロ)

「日本の宝は私達を絶対に裏切らない」開幕戦ゴールの久保建英に賞賛の声…ラ・リーガ日本人歴代最多得点記録に並ぶ

  2023-24シーズンのラ・リーガ開幕戦が12日(日本時間13日)に行われ、レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英(22)がいきなりゴールを決めた。ホームのレアレ・アレーナにジローナを迎えたソシエダは前半5分、左サイドからのクロスに久保がワンタッチで左足をヒットさせてゴール左隅に流し込んだ。2シーズン連続で開幕戦ゴールを決めた久保はラ・リーガ通算得点を「16」に伸ばし、エイバルなどで活躍したMF乾貴士(35、清水エスパルス)と並んで日本人歴代最多得点者になった。

 開始5分に左足で決める

 

 久保がいきなり輝きを放ち、歴史に名を刻んだ。
 ホームのレアレ・アレーナにジローナを迎えた2023-24シーズンの開幕戦。その前半開始わずか5分だった。自陣の中央でジローナのパスをカットした左サイドバック、アイヘン・ムニョス(25)がそのままドリブルで駆け上がってカウンターを発動させる。
 右ウイングで先発していた久保はこのとき、反対側の右タッチライン際で大きく手をあげ、自分にマークがついていない状況をムニョスにまず伝えた。しかしながら、相手ゴール前へ向かって駆け上がっていくスピードを意図的に抑えている。
 脳裏には数秒後に訪れるチャンスが具体的に描かれていたはずだ。
ジローナのペナルティーエリア内では、FWカルロス・フェルナンデス(27)がトップスピードでニアサイドへ迫り、相手のディフェンダー2人を引きつけている。必然的にフェルナンデスの後方、特にファーサイド付近には大きなスペースが生まれている。
 そして、ペナルティーエリアが見えてきたあたりで、久保も一気にスピードを上げる。右角あたりから侵入した先に、ムニョスから以心伝心でグラウンダーのクロスが送られてくる。ミートだけを心がけた久保は、冷静沈着に利き足の左足をヒットさせた。
 反対側の左隅に狙いを定めた、絶妙かつ丁寧なワンタッチシュート。アルゼンチン代表歴を持つジローナの守護神、パウロ・ガッサニーガ(31)はまったく反応できず、ゴールラインを越えたボールを見届けた直後にはその場にひざまずいてしまった。
 久保はカディスのホームに乗り込んだ昨シーズンの開幕戦でも、右足ボレーを叩き込んで1-0の勝利に貢献している。2シーズン続けて開幕戦でチームの第1号ゴールを決める活躍を、ソシエダのクラブ公式ツイッター(@RealSociedad)はこう伝えた。
「他の誰でもない。タケが決めた!」
 これには久保を称賛するリプライが殺到している。
「今シーズンも神」
「カモン、タケ、愛しているぜ!」
「この男の活躍ぶりはもはや普通ではない」
「久保建英は天才だ」
「日本の宝は私たちを絶対に裏切らない」
 試合経過を速報していたスペインの各メディアも、ムニョスのパスカットから10秒後に生まれた久保のゴールを称賛した。例えばスポーツ紙の『AS』はこう伝えた。
「アイヘン・ムニョスからの素晴らしいパスを受けた久保は、ファーサイドから巧みに今シーズン初ゴールを決めた。この日本人選手は相変わらず絶好調だ」

 

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