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佐々木朗希の復帰が長期化する模様(写真・AP/アフロ)
佐々木朗希の復帰が長期化する模様(写真・AP/アフロ)

「佐々木朗希は成功する投手には見えない」ロバーツ監督が「強度を上げる状態にない」と復帰長期化を明かしたことが米メディアで物議…アナリスト辛口意見や「9月の戦いまで焦らせるな」の声も

 ドジャースの佐々木朗希(23)の復帰が長期化することが13日(日本時間14日)、明らかになった。デイブ・ロバーツ監督(53)がジャイアンツ戦前に取材に応じて「まだ練習の強度を上げる状態にない」と明かしたもの。複数の米メディアが報じた。その佐々木の現状に対して、米メディアの中では、復帰時期を球宴後と見る向きや、シーズン終盤の戦いまでリハビリを急くべきではないという意見や、マイナーリーグでの調整を薦める声など物議を醸している。

 「自信がないだけのか…わからない」

 予想はされていたがショッキングな現状をロバーツ監督が明かした。
「新しいことは何もない。今、彼は腕を動かし続けようとしているだけだと思う。まだ強度を上げる状態にはない。彼がインテンシティを持てると感じている場所にいるとは思わない。だから今は、現状維持のようなものだ」
 佐々木が右肩のインピンジメント症候群のため15日間の負傷者リストに入ったのが5月13日。佐々木は日米を通じて初の中5日で9日(同10日)のダイヤモンドバックス戦に先発したが、平均球速が152.6キロしか出ずに、2被弾3失点し、試合後に痛みを訴えた。
 ドジャース専門メディア「ドジャーブルー」によると、現在ドジャースの負傷者リストに入っているのは14人。ブレイク・スネルは、複数のブルペンセッションで投げるようになり、タイラー・グラスノーは、13日に初めて打者に対して投げたが、「佐々木は、平地でのキャッチボールをするときでさえ軽い投球に限られている」という。
 プライアー投手コーチも「右肩に自信を持って投げられる状態になる必要がある。その自信が持てるまで本格的な投球のプロセスへは進まない」と明かした。
 以前、ロバーツ監督は、もう佐々木が肩に違和感を感じていないことを明かしていたが、「彼が何かを感じているのか、それとも自分が良い場所にいると信じる自信がないだけなのか、それはわからない」と、強度を上げない佐々木に疑問を呈した。
 しかし、こう付け加えた。
「一番大切なのは健康だ。彼が健康を取り戻し、痛みから解放されるようになったら、自分の武器を信じるようになる。彼は打者を安定してアウトにするのには十分な力を持っている。だから、健康面に着手して、彼を育てることができれば、彼は自信を持ち、これまでの経験から本当に学ぶことができると思う」
 ただ、このロバーツ監督の復帰の長期化を示唆する発言が、メディア間で物議を醸すことになった。前出の「ドジャーブルー」は「ドジャースは、佐々木が復帰へのプレッシャーを感じるのを防ぐために、タイムラインのようなものを設定することを避けてきた。しかし、彼の現在の状態とやや停滞した進行を考えると、佐々木がオールスターブレイク後まで戻ってこない可能性が高い」との見通しを伝えた。今季の全米オールスターは7月15日(日本時間16日)だ。

 

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