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7連敗を喫した阪神の藤川監督に元ヤクルト、西武監督の広岡達朗氏が岡田彰布顧問のアドバイスに耳を傾けよと緊急提言(資料写真・黒田史夫)
7連敗を喫した阪神の藤川監督に元ヤクルト、西武監督の広岡達朗氏が岡田彰布顧問のアドバイスに耳を傾けよと緊急提言(資料写真・黒田史夫)

「阪神の藤川監督は岡田顧問の言葉に耳を傾けよ!」球界大御所がロッテに逆転負けで7連敗の虎に緊急提言…株主総会では「リーダーの資質がない」との苦言飛ぶ

 奇しくも、この日、大阪市内で親会社である阪急阪神ホールディングスの株主総会が開かれ、株主から藤川監督への強烈な苦言が飛び出していた。
「藤川球児監督はそもそもリーダーの資質がないように思えます。22番も監督らしい背番号ではない。田淵(幸一)さんのイメージがあるが、永久欠番にするなら、おこがましい。(背番号を)70番、80番台にしたり、参謀役を呼んだ方がいいのではないですか」
 背番号の問題は、リーダーの資質とは一見無関係に思えるが、阪神では、村山実氏の「11」、金本知憲氏の「6」など現役時代の背番号を監督になって継続して成功した人は少ない。
 また藤川監督は、いわゆるヘッドコーチは置かず、総合コーチの肩書の藤本氏が、いつも藤川監督の隣に陣取る事実上の「参謀役」ではあるが、この株主の目には、藤本総合コーチは「参謀役」として映らなかったのだろう。
 現場にいたRONSPO編集部によると、上戸健司・阪神電鉄常務取締役スポーツ・エンタテインメント事業本部長は、こう回答した。
「藤川監督については、2005年の優勝時に、中心選手として活躍したほか、メジャーや独立リーグなどを経験して知識も豊富です。2021年からはフロントでチーム編成にも携わりました。若いがタイガースを強くしたいという熱意は強いので、導いてくれると思い、(監督を)お願いしています。長いペナントレースの中で調子の波はあります。チームの状態は良くはなく6連敗という状況ではございますが、フロントは、信頼をして任せております。優勝に向けて、チームとフロントともに一層の努力を重ねて参ります。チームを後押ししていただきますよう、よろしくお願いします」
 そう模範解答を返すと、会場からは大きな拍手が起きたそうだ。ファンの藤川監督への期待は大きい。SNSでも批判的な意見は少ない。
 しかし、指導者経験のないまま、監督就任させたことには疑問が残る。コーチングスタッフにもその経験不足を埋めるような人材を引き入れることができていない。
 球界大御所の広岡氏も、以前から「前任者の岡田、巨人の阿部、ヤクルトの高津、ソフトバンクの小久保らも2軍監督を経験している。なぜ阪神は、藤川に監督をさせたかったのであれば、岡田の時代に2軍監督をやらせなかったのか疑問だ」と問題視していた。
 幸いにも、この日、セ・リーグは引き分けたヤクルト以外が全滅、阪神の貯金こそ7に減ったが、2位の横浜DeNAとのゲーム差は2.5のまま変わらなかった。逆に言えば、7連敗といえどチームを立て直すチャンスはある。阪神はどうすれば泥沼から脱出できるのか。
 球界のご意見番とも言える広岡氏は、「岡田の声に耳を傾けよ」と緊急提言した。

 

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