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阪神の藤川監督の態度にも変化が…(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)
阪神の藤川監督の態度にも変化が…(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)

藤川監督が変わった?!なぜ阪神は7連敗をストップできたのか…ロッテの「酷いレベル」の走塁ミスとプロ野球タイ記録の暴投を誘発させた虎の仕掛けとは?

 阪神が18日、甲子園でのロッテ戦に8-1で快勝し連敗を7でストップした。先発の伊藤将司(29)が6回で9安打を許しながらも1失点に踏ん張り今季初勝利。森下翔太(24)が先制、ダメ押しの2打点、“勘違い確信歩き”が波紋を広げていた佐藤輝明(26)が19号2ランを放つなどしてロッテを圧倒した。ロッテは5回までに走塁ミスが5つ。3年目の先発、田中晴也(21)が1イニング3暴投の不名誉なプロ野球タイ記録を作るなど自滅したが、それを誘発する虎の仕掛けもあった。

 「野球がなかなかうまくいかないのは人生と一緒」

 阪神が“連敗地獄”から脱出した。8-1の圧勝スコア。
 試合後のテレビの代表インタビューに応じる藤川監督の表情もどこか晴れ晴れとしていた。
「ベンチでもおそらくみんながなかなかうまくいかないなと。今日のゲームでもそういうシーンがありましたけど、やっぱり人生と一緒ですね」
 苦しい7連敗を人生に例えた。
 ロッテの度重なるミスに助けられたが、それを誘発するたけに仕掛けた阪神ベンチの動きも見逃せない。焦点は1回のロッテの先制点を食い止めた場面にあった。
 立ち上がりに伊藤は、先頭の藤岡をショートゴロに打ち取ったかに見えたが、ランニングスローした小幡の送球が、難しいバウンドとなり、大山もそれをカバーすることができず、無死二塁のピンチを迎えた。藤川監督が「野球というのは噛み合わなくなったりとか、今日もプレーボールの1球目からショートゴロがエラーになってしまったりとか」と、試練に例えた場面だ。
 一死三塁となって、3番の池田の打席で、最初、阪神の内野陣は前進守備を敷かなかった。1点OKの布陣だ。だが、カウント1-1となって、突然、前進守備に切り替えた。
 池田は、センターへのライナー。近本は定位置より2、3歩前で捕球したが、近本の肩を考えれば、犠牲フライには、十分の距離。実際、近本のダイレクトのバックホームも大きく三塁ベース寄りにそれた。だが、三塁走者の藤原はタッチアップをしなかった。いやできなかったのだ。
 現役時代にタイトル獲得した経験のある評論家がこう解説した。
「ロッテベンチのサインはゴロゴー。藤原はボールがコンタクトした瞬間にスタートを切った。打球がライナーだったので、そこからあわてて戻ったが、タッチアップに十分な体勢を作ることができておらずタッチアップができなかった。阪神が前進守備を敷いてプレッシャーをかけたことが藤原にギャンブルスタートくらい早いスタートを切らせた。カウント1-1になって前進守備に切り替えた阪神ベンチの隠れたファインプレーだったと思う」
 つまり阪神ベンチが守りで藤原のミスを誘発させたのだ。
 伊藤の序盤はいつ崩れてもおかしくなかった。しかし、ロッテの度重なるミスに助けられた。
2回も、先頭の安田にセンター前ヒットを許し、続く藤岡の打席のカウント0-1からの2球目にエンドランを仕掛けられた。外角のボールゾーンのスライダーに藤岡のバットは空を切り、安田はベースのかなり手前でアウト。前出の評論家は、「阪神バッテリーからすればストライクを投げなくていいカウント。あえて裏をかいたのかもしれないが、酷いレベルの野球」とぶった斬った。

 

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