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阪神の次期監督に決定した岡田彰布氏のコーンチングスタッフとして鳥谷敬氏(左)の入閣は見送られるが、藤川球児氏には2軍の異色ポストを用意(写真は現役時代の資料・黒田史夫)
阪神の次期監督に決定した岡田彰布氏のコーンチングスタッフとして鳥谷敬氏(左)の入閣は見送られるが、藤川球児氏には2軍の異色ポストを用意(写真は現役時代の資料・黒田史夫)

”新生岡田阪神”の平田ヘッド&和田2軍監督が内定…気になる鳥谷氏は入閣見送りも藤川氏には2軍異色ポストを用意

 

阪神は次期監督として2005年の優勝監督である岡田彰布氏(64)の擁立を決定したが、正式発表を前に水面下でコーチングスタッフの組閣が進みヘッドコーチに現在2軍監督の平田勝男氏(63)、2軍監督には球団本部付テクニカルアドバイザー(TA)としてフロントにいる元監督の和田豊氏(60)に白羽の矢を立てた。両人には、27日、要請が行われた模様。また将来の監督候補としての入閣が期待されるOBで最後にロッテでプレーした鳥谷敬氏(41)は、本人にまだもう1年はネット裏で勉強をしたいとの意向が強いために見送りとなり、チームのスペシャルアシスタント(SA)の藤川球児氏(42)には、2軍のチーフ格のポストを用意して入閣を要請することになった。

平田氏和田氏は共に岡田氏の前監督時代の2005年Vをコーチで支えた

 “新生岡田阪神”が動き始めた。水面下で組閣が進み、重要ポジションであるヘッドコーチには平田2軍監督、そして、その2軍監督の後任には元監督でTAの和田氏を抜擢することになった。この日、球団サイドが要請を行い、両人の了承を得た模様だ。

 当初、次期監督候補としても名前の挙がっていた平田氏は、岡田氏と共に1985年の日本一を経験したV戦士。引退後は評論家生活を経て吉田義男氏が3度目の監督就任となった1997年に1軍内野守備コーチとして現場復帰。2004年からは、岡田氏の監督就任と同時にヘッドコーチを任され、2005年のリーグ優勝を支えた。その後、2軍監督に就任するなど、ここまで計11年間も2軍の指揮を託されて若手育成に尽力してきたが、今回は、そのVコンビの復活ということになる。

 平田氏は、性格が明るく、ムードメーカであると同時にコミュニケーション能力に長け10年間、現場から離れている岡田氏と若い世代の選手とのパイプ役としての期待が大きい。

 2015年から4年間は、1軍ヘッド、1軍チーフ兼守備コーチで1軍のベンチにも入っていて、1、2軍の現有戦力を各選手の長所短所は当然のこと、その性格面まで詳しく把握しており、岡田氏のサポート役としてはうってつけだ。  2軍監督を要請された和田氏も現役時代に岡田氏と共にプレー。2005年の岡田政権での優勝時には1軍打撃コーチを務めている。2012年に1軍監督に就任すると、初年度は5位に終わったが、在任4年間で2位、2位、3位とAクラスを確保、2014年にはCSでの下剋上に成功して日本シリーズ進出を果たした。2015年の監督退任後は、球団オーナー付シニアアドバイザーでフロントに残り、現在はスカウト登録をしたTAとして、ドラフト候補の視察に全国を飛び回るなど、チームの育成面の土台作りに尽力してきた。勝負&育成を掲げる”新生岡田阪神”の2軍を預ける人材としては経験も含めてピッタリの人物。実直な性格で「レギュラーになれる高校出野手の育成」をテーマにする岡田氏の意図を汲んで、生きのいい若手を育て、1軍へ送り出す2軍監督の役割を担うことになる。

 

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