
「日本での未来は不透明」横浜DeNAバウアーの2軍落ちが米で波紋…エモやんの「ベンチがアホやから」事件を引き合いに出すメディアやメキシコチーム監督からは「戻ってこい!」ラブコールも
またバウアーが2年前にも奪三振後にマウンド上で刀を鞘におさめるようなポーズをする「ソードセレブレーション」を巡って、チームリーダーの山崎康晃と、誤解や食い違いがあり、のちに両者が和解したことなども紹介された。
また今季メジャーからNPBに移籍した楽天のスペンサー・ハワード、巨人のトレイ・キャベッジ、西武のタイラー・ネビンらの活躍を紹介した上で「彼らはフィールド上でのパフォーマンスと文化的な尊重が重要であることを示している。元サイ・ヤング賞受賞者を取り巻く混乱とは対照的で日本に住むアメリカ人の異なる道を浮き彫りにしている。バウアーのパフォーマンスが低下し、彼への歓迎が薄れているように見える中、四面楚歌のスターは岐路に立っている。野球界は激動のキャリアの最後の幕を目撃したのだろうか?」と厳しい見解を示した。
ただこの記事の見解には、かなりの日本野球への偏見と誤解がある。
三浦監督は、外国人選手への理解があり、昨年もウィックが降板を拒否した際に「チェンジ!」と激怒してマウンドから追い払ったが、その態度を首脳陣批判と受け取ってペナルティを科したり2軍に落とすことはなかった。
のちに三浦監督は、「試合後にウィックと話をしたが『自分が出したランナーなので最後まで投げたかった。責任をもって投げきらないとブルペンに迷惑がかかる』と言っていた。ウィックの気持ちもわかる。(ペナルティを与えるほどの)たいした問題ではない。彼はふてくされてもいなかった。ベンチで次のピッチャーを見守っていた。あれで試合も見ずに帰ったりしていたら問題ですがね」と説明している。今回の2軍落ちと、ベンチ内での大原チーフ投手コーチへ何かを訴えた問題とは無関係だろう。
一方でピンチのバウアーへの異例の“救済”メッセージも届いた。
メキシコのスポーツサイト「アルバット」は、バウアーが昨季所属していたメキシコリーグのメキシコシティ・レッドデビルズ(メキシコ名・ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ)の監督を務めているバンディ氏がSNSで発信したメッセージを紹介した。
同サイトによるとカリスマ性と率直なスタイルで知られるバンディ監督が「彼のトレードマークである本音スタイル」で「トレバー、どこにいるんだ。君がいなくて寂しいぜ」と復帰へのラブコールを送った。バウアーは昨季同チームで14試合に登板、10勝0敗、防御率2.48で年間最優秀投手賞を受賞している。