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DH部門で2年連続の全米球宴出場を決めた大谷翔平は自らを祝福する19号ソロを放つ(写真・アフロ)
DH部門で2年連続の全米球宴出場を決めた大谷翔平は自らを祝福する19号ソロを放つ(写真・アフロ)

全米メディアは大谷翔平の逆転球宴出場決定をどう報じたか…次なる焦点は11日発表の投手部門“二刀流実現可否”と本塁打競争

 

エンゼルス大谷翔平(28)が8日(日本時間9日)、全米オールスターゲーム(19日、ロサンゼルス・ドジャースタジアム)の指名打者部門で選出された。1次投票ではヨルダン・アルバレス外野手(25、アストロズ)に約55万票差をつけられていたが、その投票数が白紙に戻る最終投票では、得票率52%の僅差で逆転した。ファン投票選出選手はスタメン出場することになっており、史上初の二刀流出場を果たした昨年に続き2年連続で栄光を手にした。投手と控え選手を含む全出場選手の発表は10日(日本時間11日)に行われ、大谷が2年連続で投手としても同時選出され、かどうかに注目が集まる。 全米メディアは、2年連続の二刀流実現の可否と共に本塁打競争の出場に焦点を合わせている。

同僚トラウトは「彼が球宴チーム入りできてうれしい」

 全米メディアは大谷のオールスター逆転選出のドラマをどう報じたのか。  地元のロサンゼルスタイムズ紙は、「大谷はアメリカン・リーグの先発指名打者の競争でアストロズのアルバレスの上をいった。彼は日本出身選手でわずか2人目となるオールスターゲームで複数回先発する選手となる。もう1人はイチロー・スズキだ」と、10度出場し、そのうち9度スタメン出場したイチロー以来の快挙となったことを伝えた。

 同紙は、「昨年も楽しかったので、今年も楽しみに頑張りたいなと思います」という大谷の談話を紹介。同僚のトラウトと共に選出されたことについて「大谷は『(まだ2回目なので)ついていきたいなと思います』と冗談を言った」と続けた。

 トラウトの大谷に関する声も取材しており、「彼が今年やっていることは人生で1度だけのもの。あのようなプレーは一度も見たことがない。彼が(オールスター)チーム入りできてうれしい」と語ったという。

 注目のホームランダービーの参加に関しても、大谷の談話と共に触れており、「大谷は『まだ何も話していないのでどうなるか分からない』と言うが、彼は『ファンが楽しめるようにできる限りの事をする』とも語った。一方のトラウトは『また一度、ダービーで競うことはない』と語った」と伝えた。大谷は打診があれば出場を了承する考えのようだが、一方のトラウトは辞退の意向を示唆した。

 同じく地元のオレンジカウンティレジスター紙は「エンゼルスの大谷、トラウトがオールスターゲームで先発として選出される」との見出しを取り、大谷の選出を伝えた。

 記事は、「オールスターゲームの残りの選手(控えと全投手)は日曜日(10日)の西部時間午後2時半に発表される。その時、大谷が投手としても選出されるかが判明する。選手間投票で選出し、MLBが少数の選手を選んでロスターを埋める。昨年は、大谷がメジャーリーグの歴史で初めて投手と野手の両方で選ばれ、先発投手としてマウンドに上がり指名打者として先発した」とし2年連続で投手と指名打者の二刀流で選出されるかどうかについて注目していることを明かした。

 さらに同紙は、「大谷が(投手として選ばれた場合に)ひとつ難しいことがある。チームが、彼の登板を望むが、それが先発ではなかった場合、通常と異なるウォームアップ方法を見つけ出さなければならない。昨年の彼は先発だったので試合前に行う投球ウォームアップをすべてやることができた」と続け、投手部門でも選出された際に、先発ではなく、中継ぎ起用となった場合には、レギュラーシーズンの二刀流とは違い調整が難しくなることを問題視した。

 また同紙も2年連続のホームランダービー出場についても「大谷がホームランダービーに出場するかはまだ明らかにされていない。大谷は『まだ何も話してないのでどうなるか分からない。選んでもらったからにはなるべくプレーしたいなとは思います』と語った」と触れた。

 

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