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角田裕毅が英国GP公式予選でまさかのパワーロスで12番手となりQ3進出逃す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅が英国GP公式予選でまさかのパワーロスで12番手となりQ3進出逃す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「突如パワーがなくなった。それがなければQ3に進んでいた」角田裕毅がトラブルに見舞われ英国GP予選Q2敗退の12番手に苛立ちも海外メディアは「痛みがさらに深まる」と厳しい評価

「角田はシルバーストーンで行われた公式予選セッションで12番手に終わり、今季のレッドブルで注がれてきた失望の視線に再び耐えている。5月のマイアミGPを最後に公式予選の最終セグメントに到達できていない彼はフェルスタッペンの隣で強いられてきた苦戦をさらに悪化させる。レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーと、アドバイザーのヘルムート・マルコは、苦戦が続く角田をフォローし続け、今季終了まで彼がレッドブルのシートに留まると強調してきた。しかし、来季以降に関しては、レッドブルにおける彼の将来はほとんど保証されていない」
 すでに複数のメディアが「今季限りで解雇」の可能性を報じている。
 対照的にQ3ではラストアタックでフェルスタッペンが圧巻の走りを披露。それまでトップだったマクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、豪州)を0秒103差で上回る1分24秒892をマークし、今季4度目のポールポジションを獲得した。フェルスタッペンも英国GPのフリー走行1回目(FP1)から、マシンの不安定さを訴えていたが、最後は完璧にまとめた。
 米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』も、角田が崖っぷちに追い込まれているとの厳しい見解を示した。
「今週末に自信を味方につけた角田は、現時点では少なくとも自身のパフォーマンス不足をマシンの責任に転嫁できる。しかし、明日の決勝では期待される場所に戻るための方法を見つける上で、彼は苦しい戦いに巻き込まれるだろう。レッドブルにおける将来を巡る議論の渦中にいる彼にとって、タイミング的にはこれ以上悪いものはない」
 Q3で8番グリッドを獲得したハースのオリバー・ベアマン(20、英国)が、フリー走行3回目(FP3)で赤旗掲示中にクラッシュを起こして決勝で10グリッド降格のペナルティを科されたことから、角田はひとつ繰り上がり11番グリッドで決勝に臨む。
 角田はそこに光明を見出す。
「前戦のように18番手からのスタートではない。マシンのパワーの問題は僕がコントロールできないものだけに、ポイント獲得に近いグリッドからスタートできるのは救いになる。正直に言えば、最後にポイントを獲得したのがいつだったのかは覚えていない。それだけ久しぶりなので、明日はポイントを取ってチームを喜ばせたい。おそらくタフなレースになるだろうけど、いくつかのステップを踏み、改善すべき点も理解している今の僕には可能だと思っているし、楽観的な気持ちでいる」
 角田が入賞してポイントを獲得したのは、Q1での大クラッシュから追い上げ、10位に入った第7戦ののエミリア・ロマーニャGPが最後だ。角田は過去に英国GPでは2021年と2024年の2度、10位入賞を果たしている。果たして角田は、ここから巻き返すことができるのか。決勝は日本時間6日23時にスタートする。

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