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F1日本GPでアルファタウリの角田裕毅は12位で惜しくも母国での入賞はならなかった(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
F1日本GPでアルファタウリの角田裕毅は12位で惜しくも母国での入賞はならなかった(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

なぜ角田裕毅は母国凱旋のF1日本GPで12位に終わり入賞を逃したのか…荒れなかったレースで顕著になったマシンの性能差

 F1日本GPの決勝が24日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季13勝目となる優勝を飾り、レッドブルが2年連続、6度目のコンストラクターズ部門制覇を決めた。2位にはランド・ノリス(マクラーレン)、3位にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続き、9番手から出たアルファタウリの角田裕毅は12位で惜しくも母国での入賞はならなかった。

 2024年残留決定も角田のチームメイト選びに苦労したアルファタウリ

 

 今年の日本GPでコース内外で話題を集めたのは、角田だった。
 まず日本GP開幕2日前の9月20日、東京都新宿区の東急歌舞伎町タワーおよび歌舞伎町シネシティ広場で、F1公式イベント「F1 Tokyo Festival」が開催された。日本初のイベントにも関わらず、会場には約1万5000人が詰めかけ、日本人ただひとりのF1ドライバーとして参加していた角田が、多くの歓声を受けていた。
 翌日、鈴鹿サーキットで開かれた国際自動車連盟(FIA)の記者会見にも角田が出席。2024年の契約が発表されていないため、多くの報道陣から質問を浴びていた。
 日本のファンに朗報が届けられたのは、日本GP2日目の9月23日。角田が所属するアルファタウリが2024年のドライバーラインアップを発表。角田の残留が正式に決定された。
 当初、発表はもう少し早く行われると予想されていた。グランプリが開幕すると、走行セッションとその結果に注目が集まるからだ。今年、ドライバーの発表を行ったハースも、アルファロメオも、発表はグランプリ開幕の前日だった。したがって、アルファタウリが角田を残留させるのではあれば、日本GP前日の9月21日が予想されていた。
 ところが、アルファタウリの発表は2日後の9月23日だった。あるレース関係者はこう語る。
「角田だけなら、それでも良かったのだろうが、チームは2人一緒に発表したかったのではないか?」
 もし、角田だけを発表すれば、そのチームメートはまだ決定していないという烙印をチームが押してしまっていることを、内外にアピールしてしまうことになる。そういう中でレースを続けさせることはあまく得策ではないというわけだ。
 昨年、アルファタウリは角田だけを先に発表したのは、チームメートのピエール・ガスリーがアルファタウリを離れることを希望していたからであり、今年とは事情が異なっていた。
 では、なぜアルファタウリは角田のチームメート選びに難航していたのか。それは本命だったダニエル・リカルドが8月下旬にケガをし、現在は代役のリアム・ローソンが角田のチームメートとしてレースに出場しているという複雑な理由があったと考えられる。
 リカルドのケガは完治しておらず、復帰の見通しも日本GP前の段階では立っていなかった。そのリカルドに代わって出場しているローソンが日本GP直前に行われたシンガポールGPで入賞したことも、アルファタウリ陣営が頭を悩ませる要因となっていた可能性は十分考えられる。
 果たしてアルファタウリが下した決断は角田の残留と、ケガのために休養中のリカルドだった。

 

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