
横浜DeNAが元中日のビシエド獲得を発表(横浜DeNAベイスターズ公式Xより)
なんで今さら?横浜DeNAが元中日のビシエドを緊急補強も立浪和義前監督が明かしていた“致命的欠陥”
当時の立浪監督が指摘したように突っ込む打撃フォームが修正できず、インコースのストレートに対して対応できていなかった。相手投手がコントロールミスでもしない限り、距離が取れずに打球が詰まるのだ。
そして昨年の沖縄キャンプで、立浪前監督は、そのビシエド問題について、2年続けてこう嘆いていた。
「ビシエドが主力になっているようでは勝てませんよ。もうそんなに長打は期待できないし、チャンスで強ければ代打でも使えるんですが、(2年続けて変わらず)相手にインコースを投げられるとゴロにしかならない」
結局、立浪前監督は、昨年はほとんどビシエドを2軍に置き、1軍での試合出場は15試合しかなかった。立浪前監督は何度も打撃フォームを修正するため直接指導を行っていたが、ビシエドに響かず、その効果は出なかった。
立浪前監督は年齢的な衰えの可能性も指摘していた。3年連続の最下位に終わった立浪前監督は、辞任の意思を示し、3年契約が終了することもあってチームを去ることになった。ビシエドの誤算と、代わりの外国人補強がことごとくうまくいかなかったことも、その成績不振に影響を与えていた。
ビシエドは今季のメキシカンリーグでは打率が持ち直し長打率も.462まで回復している。横浜DeNAは、綿密なデータを元に選手の実力を評価する。立浪前監督が明かした致命的欠陥が克復できていると判断したのかもしれない。
ただ高地で行われるメキシカンリーグは「打高投低」のリーグ。その数字やデータを見て課題を克服できていると解釈するのも危険だろう。
果たしてビシエドはメキシコリーグで変わったのか、それともそのままなのか。1年ぶりに日本野球界へ復帰するビシエドが横浜DeNAの逆襲ドラマの命運を握ることになるのかもしれない。
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