
「決断力すげーよ」楽天の三木谷会長が約8億6500万円“未払い金”を肩代わりでバルセロナが急転来日へ…SNSは神戸最高トップへの賞賛とHPから複数Jクラブ名を削除のヤスダグループへの批判
そして、バルセロナが声明を発表した直後に、今夏のバルセロナのアジアツアーで公式プロモーターを務める韓国のD-Drive社が、ハム・ソルGM名で声明を発表。そのなかで主管に名を連ねるヤスダグループを激しく非難した。
「今回中止となったヴィッセル神戸との試合は、レアル・ソシエダのメインスポンサーであるヤスダグループによって提案されたものです。弊社はこの試合に関する全額の支払いを受け取ることになっていましたが、現時点でいっさい送金されていません。それどころかヤスダグループは『送金は完了した』と虚偽の主張を繰り返し、偽造された無効な書類を何度も提出してきました。さらに同社の社員が『CEOは実際には送金していない』と認める音声記録もあり、これは明確な詐欺行為の証拠です」
韓国開催分の負担金1000万ユーロ(約17億3000万円)は、すでにバルセロナ側へ振り込み済だと主張する同社は、さらにこう続けている。
「このような詐欺的行為により、楽天のブランドイメージも大きく傷つけられました。これらの事実に基づいて、バルセロナは日本での試合を中止するという正しく、かつ責任ある決断を下しました。 関与した日本側の団体(ヤスダグループ)に対しては今後、法的措置を講じ、損害賠償を求めていく所存です」
バルセロナの声明で事態を把握した神戸も、ヤスダグループに対してヒアリングを実施。クラブの公式HPや公式SNSで2度にわたって状況を報告した。
「FCバルセロナとの試合について、関係各所と緊密に連携を取りながら、必要な情報の収集および調整を継続しております。しかしながら、現時点におきまして、確定的な情報をお伝えできる状況にはございません。(中略)大変恐縮ではございますが、今しばらくお待ちくださいますようお願い申し上げます」
直後にスペイン発の新たな報道が飛び込んできた。バルセロナ及び神戸から公式発表はまだないものの、神戸は27日へ向けた練習を継続させている。事態を沈静化させるために三木谷氏が動く、というコンセンサスが取られていた可能性もある。
しかし、肝心のヤスダグループだけが終日、沈黙を貫いた。