
「三浦監督は内野守備の意思疎通を徹底していたのか」横浜DeNAまさかの内野フライ“お見合い”と完封した阪神の才木-坂本バッテリー新配球…両球団に10.5ゲーム差がついた理由とは?
その典型が4番の牧である。
1回二死三塁の先制機に低めのストレートに見逃し三振に倒れた。3球続けてのストレート勝負。その配球に裏をかかれた。4回は一転、フォークを5球連投され、最後はアウトハイのストレートに空振り三振。そして6回二死三塁のチャンスでは、カウント2-1からのフォークが続けてスッポ抜ける失投だったにもかかわらず仕留め切れなかった。わずかにバットの先。フェンスギリギリまで下がった近本のグラブに打球が吸い込まれた。配球で揺さぶられ、最後は力みが生まれて、牧のスイングは正確さを欠いた。
才木―坂本のバッテリーは9回も佐野、牧、宮崎のクリーンナップをいずれもストレートをウイングショットに使って3人で終わらせている。
データ野球は後手を踏んだ方が負け。
「後半のスタートを任されたので“絶対やったるぞ”という気持ちでいけた。凄く良いスタートが切れた」
村上が球宴で登板した関係から後半戦の開幕投手に選ばれた才木はヒーローインタビューで、晴れ晴れとした笑みを浮かべていた。
横浜DeNAは、これで阪神戦に4連敗。対戦成績は4勝9敗2分けとなった。後半戦に向けて元阪神の藤浪晋太郎と元中日のビシエドを獲得した。藤浪は26日にファームのロッテ戦に先発して1イニングを3人でピシャリと抑えた。
「3番・一塁」で先発出場したビシエドは3の0だったが、これ以上、阪神とゲーム差を広げられることになれば、2人の緊急補強の意味もなくなってしまう。
今日27日のマッチアップは阪神が復帰2戦目となる左腕の高橋遥人、横浜DeNAが今季阪神戦初登板となる石田裕太郎となっている。