
大谷翔平が38号先頭打者アーチを放つ(写真・AP/アフロ)
「あれは異様だった」大谷翔平38号のフェンウエイ雰囲気にレッドソックス指揮官が驚愕…初被弾の奪三振トップ“天敵左腕“は「ナンバーワン打者にど真ん中を打たれるのは仕方ない」
「(ヘルナンデスの)2本目がこたえたね。登板前に(捕手の)カルロス・ナルバエスと話をして『今日はフォーシームをしっかり使っていこう』と決めていたんだ。リーグでナンバーワンの打者(大谷)にど真ん中の球を打たれたのは、まあ仕方ない。でもまだフォーシームをきちんと使えていない段階で(ヘルナンデスに)スイーパーを打たれことは、ちょっと後悔しているんだ」
クロシェットは大谷に対しては白旗をあげた。
そしてその大谷が登場して先頭打者アーチを放った1回のフェンウエイパークの雰囲気に驚愕したのがコ―ラ監督だった。
「あの初回の雰囲気はまるでドジャースタジアムだった。敵チームのファンがあれだけ球場にいたのを見たことがない。あれは異様だった。ドジャースのファンはよく遠征するとは聞いていたが、本当に大きな声援だった。あんなの見たことがないよ」
3万6000人以上埋まったフェンウエイパークには、大谷の背番号「17」のユニホームを着たファンが多く駆けつけていた。大谷が登場すると、大声援が球場を包み、そのバックスクリーンに飛び込んだ38号に拍手と大歓声が沸き起こった。
メジャー最古のスタジアムでさえ大谷の色に染めてドジャースタジム化してしまうのが、MVPを3度獲得した二刀流スターの魅力なのだろう。
コーラ監督は、「ドジャースはそういう攻撃(本塁打攻勢)をするチームだからね。ソロホームランならOK。その後は彼(クロシェット)が素晴らしい投球をしてくれたよ」と、12勝目をマークした左腕エースの投球を称えながらも、大谷のカリスマぶりには敬意を示さざるを得なかった。
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