
「広島はこんなに負けるチームじゃない」広島が首位阪神に0-1敗戦の泥沼6連敗で4年ぶり2桁借金の5位…無死満塁で左腕大竹への「代打野間」が物議も球界大御所が喝!
広島が29日、甲子園での阪神戦に0-1で敗れて6連敗を喫した。対阪神戦は9連敗と歯が立たず7月に入って2度目の6連敗で4年ぶりに借金が2桁の「10」に膨らんだ。3位の横浜DeNAとも3ゲーム差の5位でクライマックスシリーズ出場圏内からも引き離されつつある。広島でコーチを務めたこともある巨人OBでヤクルト、西武で監督を経験した広岡達朗氏(93)は「広島はこんな負けるチームじゃない」と檄を飛ばした。
大竹ー石井ー岩崎リレーの前にゼロ行進
マジック点灯に王手をかけている首位阪神に歯が立たない。
試合後に藤川監督が「野球界で最近は使わない言葉の“スミ1”」と語った“スミ1”敗戦。先発の床田が、立ち上がりの1回二死二塁から大山にレフト前に先制タイムリーを浴びた1点が決勝点となっての0-1の完封負けである。
そのスコア以上の力の差を感じた。
大竹ー石井ー岩崎のリレーの前にゼロ行進を続けたが、追いつき追い越すチャンスは3度あった。そのうち2度は満塁機。6回には一死から大盛、菊池の連打から二死満塁としたが、坂倉がセカンドゴロに倒れた。
7回には、先頭モンテロの三塁寄りの深いショートゴロを一度はアウトと判定されたが、新井監督がリクエスト。小幡の送球がそれて大山がモンテロにタッチしたかに見えたものが空タッチと認められて判定が覆った。
さらに末包が三遊間ヒットで続き、続く矢野はバントで送る構えをしていたが、大竹の手元が狂いデッドボール。阪神の相次ぐミスで無死満塁のチャンスをつかんだのである。
流れは広島に傾きかけていた。
新井監督は、床田の打席で、左の大竹に対して左の野間を代打に送った。だが、アウトハイのボール気味のストレートに手を出してピッチャーゴロ。1-2-3と渡る最悪のダブルプレーである。野間は前に打球を飛ばそうという気持ちが強すぎて、打撃フォームが崩れ、ボールに当てるだけの打撃になっていた。さらに大盛もレフトフライに倒れて、大竹の雄叫びが2度、甲子園に鳴り響いた。
MBSでゲスト解説を務めた前阪神監督で現オーナー付顧問の岡田彰布氏は、中継の中で「何で野間だったんだろうな。結果論やなくて、右の上本、二俣もいるのに」と、代打の人選に疑問を投げかけ、「これなら床田の方がよかったかも」との極論までぶちあげていた。
右打者は上本、二俣、會澤、石原の4人が残っていた。
スポーツ各紙の報道によると、新井監督は「ウチの代打の一番手は野間。野間でああいうなったらしょうがない」と説明したという。