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阪神が王手をかけた日本シリーズ第6戦の舞台は京セラドーム大阪
阪神が王手をかけた日本シリーズ第6戦の舞台は京セラドーム大阪

阪神38年ぶりの日本一か、オリックス逆王手か…カギを握る“沢村賞”山本由伸のカーブ…第7戦にもつれこめば形勢逆転の可能性も

 今日4日に京セラドーム大阪で行われる日本シリーズ第6戦の予告先発が3日に発表され、3勝2敗で王手をかけた阪神が村上頌樹(25)、オリックスが山本由伸(25)となった。第1戦と同じマッチアップ。村上は38年ぶりの日本一を、7失点した山本は汚名返上を狙う。連勝の阪神に勢いがあるが、もしここで決めることができなけば、第7戦の先発候補が不在。一方のオリックスは第2戦で6回無失点の好投を見せた左腕の宮城大弥(22)が控えるため、逆王手をかければ、一転、形勢が逆転することになる。

 「1年の集大成をぶつけたい」

 

 どちらが有利かは語るまでもない。
 王手をかけた阪神である。第4戦のサヨナラ勝利、第5戦の8回6得点の逆転勝利、1勝2敗から連勝であと1勝に迫った阪神には勢いがある。
「また新たな気持ちで、明後日、京セラドームで1年の集大成をぶつけたい」
 岡田監督は甲子園をジャックした虎党にそう約束した。
 今季の阪神は、交流戦前に9連勝、8月に10連勝、そして9月に11連勝と、3度の大型連勝を作って優勝した。勢いを力に変えた典型である。
 その連勝中に平田ヘッドがこんな話をしていた。
「必要以上に相手が警戒するようになるんだよね。先発を打てない、中継ぎ勝負になったら勝てない。だから点をやったらダメだと思い、よりバッテリーが神経質になって四球を出し、ミスをして勝手にこけてくれる。こっちは守りだけを堅実に、どっしりと構えて、普通にやるだけでいい。それが目に見えない勢いという力なんやろうね」
 今回のシリーズは、互いに守備のミスが目立ち、しかも、それが得点につながるという珍しいシリーズとなっている。両チームは共に固い守りでレギュラーシーズンを制覇したが、大舞台の緊張、警戒心、力みや焦りなど、メンタルの影響が大きいのだろう。
 勢いのある方がより相手のミスを誘発するプレッシャーをかける。ここまで五分できた両チームだが、甲子園で勢いをつけた阪神が、崖っぷちのオリックスの自滅を誘う可能性もあるだろう。先発は今季の阪神を象徴する村上だ。
 第1戦ではオリックス打線を4回までパーフェクトに抑え、7回で100球を投げ2安打無失点に封じた。最速は152キロをマークし、打者22人のうち19人に対して初球にストライクを取った。抜群の制球力で内角を攻め、4番・DHの頓宮のバットは2本叩き折った。防御率タイトルホルダーの名に恥じぬ投球内容。今季135通りの打順の組み替えを行ったオリックス中嶋監督は、また打順を動かしてくるだろうが、村上は、かなりの確率でゲームを作る。まして2度目の登板で緊張という不安要素は取り除かれている。
 また自慢のブルペン陣には、桐敷、石井、島本、岩貞、岩崎の勝利パターンに加え、第4、5戦の2試合で、打者4人をパーフェクトに抑えている湯浅という“流れを変える男”もプラスされた。
 問題は、四球を絡めた“つなぎの全員野球”で山本を再び攻略できるかどうか。

 

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