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レッドブル角田裕毅がハンガリーGP予選でQ1敗退の16番手に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブル角田裕毅がハンガリーGP予選でQ1敗退の16番手に沈む(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

怒りの暴言?!「馬鹿げている。目を覚ましてくれよ!」角田裕毅がハンガリーGP予選Q1敗退の16番手に終わりマシンに対する不満を無線でエンジニアにぶつける

 F1の今季第14戦、ハンガリーGPの公式予選が2日にブダペスト郊外のハンガロリンクで行われ、レッドブルの角田裕毅(25)が16番手に終わり、まさかの1回目(Q1)で敗退を喫した。ラストアタックで8番手につけながら残り1分あまりで8台に追い抜かれ、カットラインとなる15番手のアルピーヌのフランコ・コラピント(22、アルゼンチン)にわずか0秒024差届かなかった。マシンに対する不満が募る角田はフリー走行の3回目では陣営のエンジニアに無線で「馬鹿げている。目を覚ましてくれよ!」と、海外メディアが「暴言」と報じた怒りの発言をぶつけていた。

 わずか0秒024差でQ2進出を逃す

 わずか1分で状況が暗転した。
 Q1のラストアタックで1分15秒899をマーク。6番手につけていたエースドライバー、マックス・フェルスタッペン(27、オランダ)に0秒163差の8番手に入った角田を残酷な展開が待っていた。
 姉妹チーム、レーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(20、フランス)を皮切りに、立て続けに7台のマシンにタイムで上回られる。カットラインギリギリの15番手に後退し、最後は同じくレーシングブルズのリアム・ローソン(23、ニュージーランド)に上回られ、16番手でのQ1敗退が決まった。
 15番手でQ2へ進んだコラピントとは、わずか0秒024差。それでもF1公式サイトが伝えたフラッシュインタビューで角田は、怒りをにじませて3戦ぶり4度目のQ1敗退を振り返った。
「ただ滑っているだけで、通常得られるグリップがまったくない。この週末はチームとして苦戦を強いられた。その状況でもパフォーマンスを最大限に引き出そうと試みたが、とにかく遅い。おそらく僕たちのマシンに完全に欠落している何かがある。週末の間にそれを見つけるように努めたが残念ながらできなかった」
 マシンの不調に追い打ちをかけたのが陣営のミスだった。
 公式予選に先駆けて行われたFP3。最後のタイムアタックに出た角田は、途中で突然タイム計測を中止している。マシンのセッティングがロングラン用だったためで、後方からメルセデスのジョージ・ラッセル(27、英国)が迫っていたことの報告も含めて、担当レースエンジニアのリチャード・ウッド氏へ無線で声を荒げていた。
「アンダーステアがひどくなった。さきほどと全然バランスが違う。馬鹿げている。あと後ろからクルマが来ているのをちゃんと教えてくれよ。目を覚ましてくれよ」
 オランダのF1専門メディア『GP FANS』は、最終的に角田が19番手のタイムに終わったFP3中にかわされた陣営とのこのやり取りを、角田にスポットをあてる形で「レースエンジニアにひどい暴言を浴びせた」と報じた。
「今季のレッドブルのマシン、RB21と戦い続けた角田はペースを見つけられないまま、サーキット上で明らかにフラストレーションを溜め込んでいた。陣営の反応の遅さに不満を抱えていた末に無線を通じてついに怒りを吐き出した」
 レッドブル移籍後で最高位の7番グリッドから決勝をスタートさせた前戦のベルギーGPも、タイヤ交換の指示遅れが響いて13位で終えた。再び起こった陣営とのコミュニケーションミスに、角田は前出のフラッシュインタビューでも言及した。
「FP3に対する準備がまったく不十分だった。完全に僕たちがコントロールできたはずなのに、それでもミスが起こってしまった。このような緊迫したセッションで、ミスは大きな影響を及ぼす。起こってはいけないミスだった」

 

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