
「離脱期間はロウキにとって100%プラス」9月初旬復帰メドの佐々木朗希をド軍ロバーツ監督が絶賛…新球ツーシームと“故障しない”修正フォームを取得…米メディアも好意的に報じる
佐々木は「(メジャーは)日本のバッターとアプローチが違う。同じ攻め方じゃ抑えられない。日本のバッターとは弱点、攻めるポイントが違う。そこを攻められるように必要なボールを準備する必要があると思った」と導入理由を説明した。
ESPNによると、佐々木は6イニングを投げきれなかった試合が7度あり、34イニング1/3で奪三振24に対し四球が22と制球難が目立った。主力のフォーシームは制球力を欠き、平均球速は、94.9マイル(約152.7キロ)まで低下していた。
「スプリッターだけが唯一通用している球種に見えた。右打者の内角に食い込むツーシームは、早い段階でゴロを打たせることを目的としている。今後はこのツーシームを、スプリッターやスライダーに続くもう一つの選択肢として機能させたい考えだ」
すでにアリゾナでの打者を相手にしたライブBPと、この日のブルペンでも試投されたという。
ロバーツ監督は「ツーシームの導入により、カウントの序盤でゴロアウトを奪いやすくなった」と評価している。
では復帰時期と起用法はどうなるのか。
現在ドジャースの先発ローテーションは埋まっている。ブレイク・スネルとタイラー・グラスノーが復帰し、大谷翔平も少なくとも4イニングを投げられる状態となり、クレイトン・カーショウ、山本由伸、エメット・シーハンを含む6人でローテーションが組まれている。米メディアは、ロングリリーバーとしての起用の可能性を予想しているが、MLB公式サイトによると、ロバーツ監督は「クラブとしては佐々木を先発投手として見ている」と強調したという。
一方で、ESPNはポストシーズン(10月)での佐々木をブルペン(リリーフ)で起用する可能性について問われたロバーツ監督のコメントを紹介している。
「それについてはまだ何とも言えない。ただ我々は13人のベストな投手を選ぶ。佐々木がその13人に入るなら素晴らしいことだし、そうでなければ入らないだけ」
佐々木自身は「まずはどの立場でも貢献できるパフォーマンスを出すことが大事。起用法は自分が決めることではない」と口にしている。
佐々木は8日(同9日)のブルージェイズ戦前に打者を相手に3イニングの「ライブBP」を行う予定。その後、「5、6イニングと増やしていく見通し」(ロバーツ監督)で、地元紙のオレンジカウンティレジスターは、その復帰時期を「9月初旬の復帰を狙う」と報じている。