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ロバーツ監督が大谷翔平の2つのプレーを批判した(写真・AP/アフロ)
ロバーツ監督が大谷翔平の2つのプレーを批判した(写真・AP/アフロ)

「大谷でさえ批判は免れない」「敗戦の責任を41号を放った翔平に負わせるのは酷だ」ロバーツ監督の2つの“大谷批判”が全米で波紋

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が10日(日本時間11日)の本拠地でのブルージェイズ戦に4-5で逆転負けした試合後に大谷翔平(31)の三盗失敗と1点を追う9回一死満塁での三振の2つのプレーを批判した。全米ではロバーツ監督の珍しい大谷への叱責が波紋を広げている。

 三盗失敗と9回一死満塁からの空振り三振に苦言

 

 よほど悔しかったのか。それともナ・リーグ西地区で2位のパドレスに2ゲーム差に迫られた現状への焦りなのか。これまで大谷を批判、叱責などしたことのない、ロバーツ監督が4-5で逆転負けした後の会見で2つのプレーを批判した。
 ドジャースネーションによると、一つ目のプレーが6回の三盗失敗。1点リードの6回一死から大谷はセンター前ヒットで出塁、二死となって二盗に成功、さらにスミスが四球で歩き、二、三塁で、フリーマンを打席に迎えると、その初球に三盗を試みた。だが、結果はアウト。大谷は三塁手が左足でベースを塞いでいたことに対して走塁妨害をアピールしたが認められなかった。
 ロバーツ監督は「それは彼の判断。いい野球のプレーとは言えなかったね」と苦言を呈した。
 米「スポーツイラストレイテッド」は、この指揮官の怒りをこう補足している。
「野球界での古くからの格言に『イニングの最後のアウトを三塁でしてはいけない』というものがある。要するに『ツーアウトからの反撃の芽を摘むな』ということだ。この言葉の正しさについて議論の余地はあるもののロバーツ監督は少なくとも部分的にはこの考えに賛同しているようだ」
 もうひとつのプレーが1点を追う9回一死満塁での三振。大谷はフルカウントからフルーハティが投じた見送ればボールの低めのスイーパーに手を出して空振りの三振に倒れた。外野フライ、あるいは併殺崩れでも同点の場面だったが、最悪の結果となり、続くベッツも三塁ゴロに倒れてゲームセットとなった。
「彼が三振に倒れるとは思ってもみなかった。あそこで1本出さなきゃいけなかった。低めのボール球に手を出すのは、絶対にあってはならないことだ」
 ロバーツ監督が大谷を厳しく叱責したのである。
 このロバーツ監督の大谷批判は波紋を広げ、米メディアがこぞって取り上げた。
ただ、その受け取り方は、様々だった。
 ドジャース専門サイト「ドジャースネーション」は「ロバーツ監督がドジャースがブルージェイズに敗れた際の2つの重大なミスで大谷を非難」との見出しを取り、2つのシーンを説明した上で、「ロバーツ監督は大谷でさえ批判を免れていないことを証明した」との見解を述べた。
 大谷に同情的だったのは前出の「スポーツイラストレイテッド」だ。
「MVPを3度受賞した人でも、たまにミスを犯すこともある」
 同誌は「ドジャースのスター、大谷はブルージェイズに5-4で敗れた試合で、いわゆる野球の大罪を犯した」として、2つのシーンを説明したものの、こう付け加えた。

 

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