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あと一人でノーノ―を逃した山本はロバーツ監督に労われ苦笑い(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
あと一人でノーノ―を逃した山本はロバーツ監督に労われ苦笑い(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

なぜ代えた?「もう十分に投げさせたと判断。あとは最後のアウトを取るだけ」あと一人で一発浴びノーノーを逃した山本由伸にまさかの悲劇…ロバーツ監督とトライネンが懺悔

いきなり先頭のジェレマイア・ジャクソンに左中間フェンスを直撃する二塁打を浴び、死球、四球で満塁にして、コルトン・カウセルに押し出しの四球を与えて2-3と1点差に詰め寄られてしまったのだ。
「ヒットを打たれてからは、とにかくボールを打たせてアウトを取ろうとした。でも四球、さらに四球を与えてまた四球。そうなるともう通用しない。気が付けば、二塁に走者を背負って仲間を苦しい状況に追い込んでしまった。最低でもひとつアウトをとらなきゃいけなかったが、それができなかった」とは、前出の動画サイトが伝えた試合後のトライネンのコメント。
 ここでロバーツ監督は、トライネンに代えて前夜にサヨナラ本塁打を浴びているスコットをマウンドに送った。
 チームトップの20セーブをあげているスコットにとってはリベンジの機会だったが、もうオリオールズに傾いた流れを食い止めることはできなかった。エマヌエル・リベラにカウント1-1から投じた低めのボールゾーンギリギリのストレートにしぶとくバットを合わせられ、センター前へ運ばれた。
 ベンチで並んで見ていた大谷と山本は呆然とするしかなかった。
 悪夢だ。
 トライネンはユニホーム姿のままロッカー内で囲み取材に応じた。
 何が足りなかったか?の質問にうつむき加減に「明らかにコントロールだ。言葉がみつからない」と言い、こう続けた。
「プロとして最低限ストライクを投げなければならないのに、それができなかった。そのせいで(山本の)キャリアの中で最高の投球のひとつを台無しにしてしまった。山本はもっといい形で報われるべきだった。(3点を奪った)打線も同じだ」
 山本に懺悔した。
 2試合連続でサヨナラ打を許すことになったスコットへも謝罪した。
「タナー(スコット)を絶対にストライクを投げなければならない厳しい場面に追い込んでしまった。彼はいいボールを投げた。メジャーの打者は必ず走者を進める方法をみつける、今は自分にとって本当につらい瞬間だ。ここ最近は厳しい状況が続いている。でも自分がもっとよくしなければならない」

 

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