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9.14名古屋で井上尚弥に挑むアフマダリエフが米メディアに本音を明かす(写真・山口裕朗)
9.14名古屋で井上尚弥に挑むアフマダリエフが米メディアに本音を明かす(写真・山口裕朗)

「井上尚弥は怪物なんかじゃない」「一発のパンチで終わるかも」9.14名古屋決戦を前にアフマダリエフが米メディアに本音明かす…「スーパーバンタム級ではオレが上」「人々を驚かせたい」

 だが、一方でこうも言った。
「しかし彼の道のりを見ると、彼は115ポンド(スーパーフライ級)で誰も止められなかった。118ポンド(バンタム級)でもとても優れていたが、少し厳しい部分はあった。122ポンド(スーパーバンタム級)ではより多く難しい部分が見えている。私は彼よりも122ポンド(スーパーバンタム級)では優れていると感じているし、それを9月14日に世界に証明しようとするだろう」
 モンスターが階級の壁にぶち当たっているというのだ。階級を上げてきた井上よりナチュラルなスーパーバンタム級である自分が有利だとの主張である。
「私は常に自分のことを信じている。誰でも倒せると信じている。井上もその対象から外れていない。ラモンと私は違う選手ですべてのファイターは異なる。ラモンはラモンなりの戦いをした。私はMJで私なりの戦いをする。私はベストではないかもしれない。一番速い選手でも一番パワーのある選手でないかもしれないが、すべてが揃っている。すべてのことができる。動いて戦うこともできる、IQも高く、経験もある。スピードも十分で多くのパワーも持っている。スタイルという部分では私は何でもできると信じている。それぞれの面でベストにはないかもしれないが、総合力でどのような状況でも戦えると信じている」
 9月1日の公開練習でアフマダリエフは「総合力は私が上」と発言したが、それをより詳しく説明した。
 井上は、翌日にこの発言を受けて「的をちょっと的を外している。総合力は絶対に負けていないと思うんで。唯一アフマダリエフの怖いところは、フィジカル面、パワー面」と反論した。アフマダリエフは井上が警戒するそのパワーについては「オレが上だ。オレはビッグパワーを持っている」と胸を張った。
 そして、勝敗を分けるカギは?と聞かれ、「多くのカギはない。1つ、もしかしたら、2つ、3つだが、その3つをすべて見せるだろう。もしかしたら黄金のカギが1つだけかもしれない」と言い、また不敵にニヤついた。
 約23分のインタビューは最後に決意表明で締めくくられている。
「正直、この試合は、私の人生で最大の試合となる。これまでの私の人生、ボクシング人生で最もタフなチャレンジで私が122ポンド(スーパーバンタム級)でベストな選手だと世界に証明して統一王者となるチャンスでもある。それが私のボクシング人生のゴールだ」
 己のボクシング哲学を付け加えた。
「私にとってボクシングは仕事である。だからベストを尽くす。仕事でベストを尽くすにはその仕事を心から楽しまなければならない。私は自分のやっていることに愛着を持っている。このプロセスを楽しんでいて自分自身は結果を出せると信じている。この先にまだ目標もあるが、まずなぜ私がベストなのかを示さなければならない。井上に対して敬意を欠くことはないが私の仕事は彼を倒すことだ。9月14日が私のゴールだ」
 12日の公式会見、13日の前日計量を経て、14日に運命のゴングだ。

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