
え?珍しい!「3度目の打ち直し本塁打なんて見たことがない」中日涌井がオスナに大ファウル2本後に決勝満塁弾許す…ベンチが見落とした危険なサイン「CS進出はかなり厳しい」
残り試合数を考えるとベンチは、涌井に6月以来となる勝ち星の温情や期待をかけるのではなく、制球を乱した危険なサインに気づき、村上に死球を与えた時点で交代を決断すべきだった。ベンチが継投のタイミングを見誤ったのだ。
中日は満塁弾で4点のリードを奪われてもギブアップはしなかった。
8回にヤクルトの三塁村上、カバーした右翼太田の送球ダブルエラーにつけこみ、山本、加藤のタイムリーで1点差まで詰め寄った。なお二死一、二塁の同点機を作り前日4打点、この日も2安打と好調の岡林が打席に立ったが、代わった荘司のボール球を引っ掛けて一塁ゴロ。9回もヤクルトの守護神、星から先頭の田中が、この日4本目となるヒットで出塁し、一死一、二塁と食い下がる粘りを見せるも最後はボスラーが併殺打に終わりゲームセット。あと一押しが足りなかった。
横浜DeNAが甲子園で完封負けをしたが、ゲーム差は4.5のままとなり、逆に5位の広島に0.5差と迫られた。
池田氏は「望みを捨てる必要はないが、残り試合を考えるとかなり厳しくなった」との見方を示した。
中日も3位の横浜DeNAも共に残り15試合。横浜DeNAが残り15試合をたとえ7勝8敗で負け越したとしても、勝率で上回るためには中日は12勝3敗のハイペースが必要。もし横浜DeNAに8勝7敗と勝ち越されると中日は13勝2敗の数字が必要になる。机上論では、ほぼ絶望的だ。だが、池田氏は「連勝、連敗でこういう数字は変わってくるし、あと2試合残っている直接対決の前に2ゲーム差にもっていければ可能性が復活してくると思う」とも言う。
最後の直接対決は9月17日、18日のバンテリンドームでの2連戦。本拠地で戦えるアドバンテージがある。ただそこまで今日12日からの広島2連戦、阪神2連戦の4試合をすべて敵地で戦わねばならないというハードスケジュール。
それでも井上監督は「痛い1敗ではあるけどシュンとしてる場合じゃない」と今季のスローガンでもあるポジティブさを失っていなかったという。
移動日ゲームとなる今日12日の広島戦の先発には、今季3戦1勝0敗、防御率1.35と相性のいい柳を立てる。13ぶりとなる悲願のCS出場への剣が峰だ。