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阿部監督が率いる巨人は交流戦の初陣でソフトバンクに敗れた(写真・黒田史夫)
阿部監督が率いる巨人は交流戦の初陣でソフトバンクに敗れた(写真・黒田史夫)

「ベンチとの意思統一が見えない」なぜ阿部巨人は“最強”ソフトバンクに競り負けたのか…勝負手を打てなかった阿部采配と立岡の手痛い走塁ミス

 セパ交流戦が開幕。東京ドームでは巨人がパの首位を独走するソフトバンクに0-2で惜敗した。勝敗を分けたのは1点を追う6回無死一、三塁でのチグハグな采配と立岡宗一郎(34)の記録に残らない走塁ミス。先発の山崎伊織(25)は強力なソフトバンク打線を6回まで栗原陵矢(27)のソロアーチによる1点に抑える好投を見せていたが、手痛いミスで競り負けた。

 オコエのセーフティスクイズで立岡が生還できず

 

 巨人が球団創設90周年の記念事業のひとつとして開催した王貞治DAY。現在はソフトバンクの会長である王貞治氏に敬意を表したメモリアルデーで赤っ恥をかいた。
 1点を追う6回だ。チームはベンチ前で円陣を組んだ。
 阿部監督は6イニングを栗原のソロアーチによる1失点だけに抑える好投を見せていた山崎に代えて代打の立岡を送った。ソフトバンク先発の有原から、突破口を開けていなかったが、立岡が四球を選び、続く丸の打席で盗塁に成功した。丸の進塁打を意識して引っ張った一、二塁間へのゴロが内野安打となり、無死一、三塁の反撃機をつかんだ。続く打席はオコエ。阿部監督はセーフティースクイズのサインを送った。
 1球目は構えだけでボール。2球目にはバントを敢行したがファウルになった。それでも阿部監督はサインを変えない。3球目にバントした打球は前に飛びベースの前方でバウンドした。甲斐が飛び出して処理したが、三塁走者の立岡はスタートを切らなかった。
 セ・リーグで過去にタイトル獲得経験のある某評論家は、立岡の判断ミスを指摘した。
「ソフトバンクの内野は1点OKで下がっていた。セーフティースクイズのサインなのに第二リードがあまりもも小さくスタートも切れていなかった。キャッチャーが前に出て処理した打球だったので第二リードから好スタートを切っていれば、おそらく成功していたでしょう。ベテランらしからぬミス」
 阿部監督は7回の守備からオコエをベンチに下げていた。
「スタメンで使ったオコエへの信頼が、その程度であるならば、ここはセーフティーバントではなく代打で勝負してもいい場面ではなかったか。ベンチの仕掛けが消極的に感じたし、こういう形でミスをすると流れをつかむことができない」
 試合前のミーティングで阿部監督は「交流戦の18試合を短期決戦のつもりで戦う」と選手に呼びかけたという。そうであれば評論家が指摘するような勝負手をここで繰り出しても良かったのかもしれない。
 結果的に一死二、三塁とする送りバントとなり、一打逆転のチャンスが続いた。
 だが、またミスが出る。続く吉川のセカンドゴロでも三塁走者の立岡は、一瞬、スタートを躊躇、迷ったあげくにホームを狙ったが、余裕でアウトとなった。ソフトバンクの内野陣は前進守備を敷いていたが、プロ初スタメンとなったルーキーのセカンド広瀬は、その打球を送球前にお手玉していた。もしギャンブルスタートを切っていれば、同点に成功していただろう。

 

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