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計量をパスした井上尚弥とアフマダリエフ(写真・山口裕朗)
計量をパスした井上尚弥とアフマダリエフ(写真・山口裕朗)

今日ゴング!「ボクシングはボディビルじゃない」井上尚弥は衝撃的“ムキムキの肉体”を披露した最強挑戦者に勝てるのか…前夜にアフマダリエフが元世界王者にかけてきたテレビ電話

 井上は、昨年9月の元IBF世界同級王者のTJ・ドヘニー(アイルランド)戦では当日体重を10キロ増やしてくる挑戦者に対抗するため、約7キロプラスの62.7キロでリングに上がった。1月のキム・イエジュン(韓国)戦では、さらに200グラムプラスの過去最重量の62.9キロだった。だが、その影響は動きに出ていた。今回は、「判定決着でもいい」と勝負に徹する試合をテーマにしている。
「(どこまで増やすかは)ここからの体調次第で考えていこうかな。そこまでは戻さない」
 初の名古屋での試合になるが、いつもの横浜の飲食店が、うどんやおかゆなどの定番のリカバリーメニューを用意してくれた。
 続いて写真撮影。アフマダリエフから先に手を出して2人は握手。次の瞬間、井上がニヤつき、笑みを浮かべたのだ。超接近のフェイスオフは12秒。井上は握手を交わして、また笑った。
 なぜか?
「この試合へのモチベーションの高さと楽しさで自然と出たと思う」
 最強の相手を迎える気持ちの高ぶりと最高の準備をしてきた自信だ。
「久々ですね、この感じは。フルトン戦、ネリ戦、あるいはそれ以上。実力的には、一番評価しているし、それが自分のモチベーションに凄く役立ってくれている。段違いですね」
 集中した時のモンスターはさらに狂暴化する。
「違う井上尚弥、生き生きした、楽しそうな井上尚弥の両方を見れる。自分もそんな自分に明日は期待したい」
 だが、アフマダリエフが前日計量で披露した肉体はその井上の自信を凌駕してしまうほどのインパクトを与えた。
 井上が「総合力は負けていない。唯一怖いところはフィジカルとパワー」と注意していた部分が強調されたのだ。
 アフマダリエフも「体の仕上がりがどのような状態かを見せたかった。メンタルもいい状態」と自慢気だった。
 実は、前夜の午後9時過ぎに4年前にウズベキスタンで王座統一戦で戦い、5回TKOで下した岩佐氏に関係者を通じて、突然、テレビ電話をかけてきている。
「突然、連絡がきたのでビックリした。余裕というか。落ち着いていた。体重も前夜の段階でほぼリミットだと言っていた。日本の湿気は?と聞くと『ちょっと蒸し暑いが試合に何か影響するようなものじゃない、コンディションはバッチリ』と。そして『オレは大丈夫だ』と言っていた」と岩佐氏。
 アフマダリエフの自信は本物。

 

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