
大谷が引退するカーショーに52号逆転3ランの惜別弾(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
「まるでファウルにしたようなスイングだったのに」大谷翔平のカーショーへの惜別の逆転52号3ランに敵将が唖然…被弾したサイヤング賞左腕も「あれはいいボールだったんだ」
チームは6-3で勝利してポストシーズン進出を決めた。
ロッカールームでは、進出と、「カーショーへの思いも込めて」(ロバーツ監督)シャンパンでの乾杯が行われた。
試合後にカーショーは「特別な夜だった」と感激していた。
「ゲームを接戦にとどめられたこと、ブルペンが踏ん張ってくれたこと、そして翔平のホームラン。本当にインクレディブル(信じられない)だった。直後にムーキー(ベッツ)が放ったホームランも凄かった。今夜、このチームの一員にいられることが光栄だ」
ロバーツ監督もその大谷の一発に目を丸くしていた。
「翔平のあの打席は素晴らしかった。ロビー・レイはそこまで別格のピッチングをしていた。我々は序盤にようやく彼を攻略できたが、威力のある速球とスライダーで試合を支配していた。あの翔平のひとふりに、きっとレイ自身も驚いただろう。あれは非常にいいボールだった」
アウトハイに投じられたストレートは、決して失投ではなく、ホームランを封じるには、ベストなボールだったのだ。
このロバーツ監督の推測は当たっていた。
米「NBCスポーツ」のベイエリア&カリフォルニア局によると、 レイは「あれは良いボールだったと思う。ただ大谷がうまくスイングしただけだ」と振り返った。
「もしライン際じゃなかったら、たぶんホームランにはならなかっただろう。でも、彼は十分に引き付けて捉えてフェンスを越えさせたんだ」
その打撃技術に脱帽した。
メルビン監督も、その大谷の逆転3ランが信じられなかったという。
「まるでファウルにしようとしたかのようなスイングだったのに、打球は左翼スタンドの数列奥まで飛んでいったんだ」
大谷は2試合ぶりの52号でナ・リーグの本塁打争いで、フィリーズのカイル・シュワーバーの53号に1本差に迫った。
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