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ドジャースの佐々木朗希が初のリリーフ登板をピシャリと抑えて見せる(写真:Creative 2/アフロ)
ドジャースの佐々木朗希が初のリリーフ登板をピシャリと抑えて見せる(写真:Creative 2/アフロ)

え?なんで?ロバーツ監督が明かす「まるで別人」佐々木朗希のリリーフ成功後に「あえて話をしなかった」理由とは?

 ドジャースの佐々木朗希投手(23)が24日(日本時間25日)、敵地でのダイヤモンドバックス戦の2点リードの7回にメジャー初のリリーフ登板、1イニングを2奪三振のパーフェクトに封じた。クレイトン・カーショー(37)の6年ぶりのリリーフ登板も成功させたデーブ・ロバーツ監督(53)は「まるで別人だった」と佐々木を絶賛。ただ試合後にはあえて祝福の声をかけなかったという。その理由とは…なお試合は延長11回にもつれこみドジャースが5-4で粘り勝ち、ナ・リーグ西地区の優勝マジックを「1」とした。

 リミッター解除の1イニングで平均球速は約159.6キロ

 窮地のロバーツ監督が秘密兵器を投入した。
 3-1で迎えた7回だ。前日のゲームでも4-0から救援陣が炎上しての逆転サヨナラ負けを喫するなど、ブルペン陣が危機的状況にある中で、右肩の「インピンジメント 症候群」で5月9日のダイヤモンドバックス戦以来、負傷者リスト入りしていた佐々木をメジャー再昇格、即、重要なマウンドに送り込んだのである。
 映像サイト「ドジャーブルー」によると、佐々木は、「試合にいく前の準備がリリーバーは短い。工夫がいる。そこが先発と違う」との戸惑いを持ちながらも、マイナーでの2試合のリリーフテストで、そのコツはつかみ、いきなりエンジンを全開させた。
 先頭の6番ジェームス・マキャンに対し初球のストレートは99.1マイル(約159.5キロ)をマークした。ストライクを取ると2球目のスプリットで三塁線のゴロ。深い位置で捕球したマックス・マンシーが素晴らしいスローイングで佐々木を援護した。続くルーキーのティム・タワをインローへ99.1マイル(約159.5キロ)のストレートで見逃しの三振に仕留めると、3人目のイルデマロ・バルガスへの初球ストレートは、この日最速の99.8マイル(約160.6キロ)を叩きだし、フルカウントから99.5マイル(約160.1キロ)のストレートをアウトローに決めて空振りの三振。ベンチでは、1回にセンターフェンス直撃のあと数センチで本塁打という三塁打を放ち、先制ホームを踏んでいた大谷が熱い拍手を送り、佐々木は笑顔でロバーツ監督と握手を交わした。
 佐々木は、マイナーから中2日登板だったため、1イニングでお役御免となったが、ベンチでこれまで一度も見せたことのないような笑みをずっと浮かべていた。
「スピードも出ていました。コントロールも良かった。協力してもらった、たくさんのコーチ、スタッフに感謝したい」
 前出のサイトによると、試合後に囲み取材に応じた佐々木はホッとした表情。13球のうち、ストレートが7球で、平均球速は99.2マイル(約159.6キロ)。メジャー移籍後最も速い平均球速だった。
 佐々木は、復活の理由を「肩の状態が万全になったのとフォームを修正して、今の体で球速が出るフォームをみつけることできたのが、その要因」と説明した。

 

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