
「変化を恐れていれば進化はない」日米通算200勝を達成した巨人の田中将大が会見で語った名言…最終登板までなかなか勝てずも「立ち向かっていかなくちゃ越えられない、どんな時も」
ーー2007年4月18日のソフトバンク戦で9回2失点完投で初勝利。そこから200勝が始まった。
「初勝利は覚えていない。それは冗談。そこから始まっている。ものすごく昔話になっているが、その当時に200勝を目標にしたり、意識していたわけではない。なんとかして1軍で1年目から活躍したいな、と思い、がむしゃらにやっていた」
ーー200勝の中で記憶に残る試合は?
「もちろん今日という日は特別。200という数字が近くなって、皆さんが知らないところでいろんなことがあった。苦しかったが、なんとかそこを乗り越えた。時間がかかったが、そこを乗り越えて、この数字にたどり着けたのは、自分にとっても大きな1勝」
ーー2011年には東日本大震災があった。
「非常にあの年は、難しかった。自分たちも被災者。(東北に)自宅があって、家族がいる。ただ球場やテレビが応援してくれている方々が皆さん、ありがとう、ありがとうと言ってくれた。いろんなところから声をかけていただいて、その時、その時、自分たちも何か力を皆さんからもらっていたなあと、当時、凄く思っていた。2011年はかなわなかったが、2013年に日本一になって、パレードをすることができたのが大きな思い出のひとつ」
ーーその2013年に24勝0敗という数字を残して楽天初のリーグ優勝、日本一を果たした。
「WBCもあって、全然調子が上がらず、結果を残せず開幕を迎えた。コンディションがいいとは言えなかったが、粘りながら、やっていって、味方の援護がなければ勝てなかった。チーム一丸となって一つ一つ勝ち星を積み上げられた。序盤は何勝するんだ、どこまで続くんだと言われた。ある時から、いつ負けるんだと、声の変わった瞬間があって、そういう風になってくるんだ、と思った。レギュラーシーズンでは負けなかったが、日本シリーズの第6戦で(巨人に)負けて、(マスコミに)大きく取り上げてもらった。これはありがたいことだと思った」
ーーヤンキースでは7年間で78勝をマークした。
「最高のチームで、最高のチームメイトと共に、環境は大きくガラっと変わったが、なんとか適応していこう、活躍したい、との思いで、積み重ねてきた」