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2年前のWBC決勝の再現のような大谷のリリーフ起用の可能性をロバーツ監督は否定しなかった(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
2年前のWBC決勝の再現のような大谷のリリーフ起用の可能性をロバーツ監督は否定しなかった(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

あるぞ!大谷翔平のWBC決勝のような劇的大勝負限定のリリーフ登板…ロバーツ監督が「今後シリーズを勝ち進めば(先発限定の起用方針)が変更される可能性がある」と意味深発言

 ドジャースが敵地フィラデルフィアへ乗り込んでフィリーズと対戦するディビジョンシリーズが4日(日本時間5日)にスタートする。先発するのは大谷翔平(31)だ。メジャー移籍後初のポストシーズンでのリアル二刀流となるが、デーブ・ロバーツ監督(53)は、前日会見で、今後の起用法に触れ、今シリーズでのブルペン起用の考えはないが、「今後シリーズを勝ち進んでいけば変更される可能性ある」との意味深な発言を行った。2年前のWBCの米国との決勝だけリリーフ登板したようにこの先のリーグチャンピオンシップシリーズやワールドシリーズでの限定のリリーフ登板プランを抱いているのかもしれない。

 ディビジョンシリーズの第1戦にポストシーズン初登板

 ついに大谷がポストシーズンでの先発マウンドに立つ。レッズとのワイルドカードシリーズの第3戦に先発予定だったが、打線が爆発してスイープしたため、事実上の最強決定戦ともいわれるフィリーズ戦にスライドされることになった。
 映像メディア「ドジャーブルー」が伝えた前日会見によると、大谷は「今はすごく楽しみにしています。 もちろん緊張することもあるかとは思いますけど、シーズンをこれまで勝ってきて、明日またプレーできる喜びを感じています。健康な状態で明日またプレーできる状態を迎えられれば、自分にとって幸せなことだなと思います」との心境を明かした。
 またフィラデルフィアの印象を聞かれ「チーズステーキがすごく美味しい」と、ロッカーで提供される試合前後のケータリングの食事メニューにあるフィラデルフィア発祥のサンドイッチをあげて会見場を和ませた。
 ロバーツ監督も前日会見に臨んだが、米記者の興味は、大谷の起用法。アンドリュー・フリードマン編成本部長の「彼はもう普通の先発」という発言の真意を問われ「それは彼をスターターとしてどう使うかという方向性を語っていると思う。彼は明日先発する」と言い、こう意味深発言をしたのだ。
「リリーフや中継ぎとして登板させる考えはない。ただ今後、シリーズを勝ち進んでいき(その起用法が)変更される可能性がある。でも、今は第1戦に集中している。その後、どうなるかを見ていきたい」
 ロバーツ監督は、変則日程で、フィラデルフィアと、本拠地ドジャースタジアムで、5戦3戦先勝制で行われるディビジョンシリーズでの大谷のリリーフ起用は否定したが、“その後”のリリーフ起用のプランが残っていることを思わず漏らしたのである。
 ロバーツ監督の脳裏にあるのは、2年前のWBCの米国との決勝での起用法だろう。大谷は、そこまで先発起用されてきたが、「1番・DH」でスタメン出場した決勝には、9回を前にベンチからブルペンに移動して準備。9回のマウンドに立ち、最後、当時のエンゼルスのチームメイトだったマイク・トラウトを三振に仕留めて“胴上げ投手”となった。
 ロバーツ監督が「今後、シリーズが勝ち進んでいき」と表現したのは、ディビジョンシリーズを突破した後のあるリーグチャンピオンシップシリーズなのか、ワールドシリーズなのかは、わからないが、最後の最後は大谷で締めようというプランがあるのだろう。

 

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