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ロバーツ監督は9回に1点差となった二死一、三塁でやっと佐々木朗希を投入した(写真:Creative 2/アフロ)
ロバーツ監督は9回に1点差となった二死一、三塁でやっと佐々木朗希を投入した(写真:Creative 2/アフロ)

「メジャー史上最も馬鹿な采配のひとつ」佐々木朗希を9回頭から起用しなかったロバーツ監督の“迷走継投”を通算116セーブのフィリーズOBが過激に批判「佐々木がいなければゴミ箱みたいなブルペン」

 前出サイトが伝えた試合後会見では米記者が2つ目の質問で「9回の頭から佐々木の起用は考えなかったのか?」と詰め寄った。
「考えはした。ただロウキには3試合中2試合のような登板リズムを試していたが、それを複数やっているわけではなかった。だから今日は無理に続けて投げさせたくなかった」
 苦しい言い訳をした。
 前日のオンライン会見では違ったコメントを残していた。
 佐々木は負傷者リストから復帰すると、すぐ9月24日のダイヤモンドバックス戦でリリーフ起用されたが、中1日で26日のマリナーズ戦にも登板、そこで今季60本塁打のカル・ローリーを三振に仕留めるなど無失点に抑えていた。ロバーツ監督は、「意図的に3日間で2試合を投げる経験を積ませた。(試合間隔の狭い登板に)心配はない」と明言して、第2戦でのリリーフ起用の可能性を明かしていたのである。
 それだけになおさらこの采配には疑問が残る。
 さらに「ブレイク(トライネン)は、これまでもポストシーズンで何度も重要なアウトやイニングを取ってくれた。彼を信頼して送り出した。万が一の場合は、後ろにベシアも控えていた。なので先走って(ロウキを)投入することを避けたかった。我々はブルペンの層の厚さに自信を持っている。も結果的にロウキも準備はできていたし、最終的にターナーとの対戦で大きなアウトを取ってくれた」と続けた。
 本来先発のエメット・シーハンが7回からの2イニングを1失点に食い止めた。ここではポストシーズン用の起用をしているのに、9回にここまで160キロ越え連発のストレートの球威と“えぐい”スプリットで無失点を続けている救世主の佐々木を起用しないのも矛盾している。
 前出の前日会見でロバーツ監督は佐々木をクローザーと呼ぶことを拒み「彼は間違いなく最も信頼できるリリーフの一人だ。しかし9回固定では決めたくない。打線の並びによっては、8回が重要になる場合もある」とコメント。米メディアやSNSからは、その姿勢に「もうクローザーだろう?」と批判が飛び交う事態となっていた。その懸念がまさに、この日の投手継投に現れてしまったのである。
 当然のように米メディアやSNSからは批判が殺到した。
 中でも過激だったのが、フィリーズのOBで1996年には地元開催のオールスターにも選ばれ、メッツ、ダイヤモンドバックス、ブリュワーズなど6球団で10年以上メジャーでプレーして通算116セーブをマークしているボタリコ氏だ。
 現在解説者を務めている「NBCスポ―ツフィラデルフィア」の番組に出演してロバーツ監督を強烈に批判した。
「僕がドジャースファンなら頭が爆発しそうになっているだろうね。ロバーツ監督は一体何を考えていたのか。9回に出てこないので、佐々木に何か(故障などの)問題があるのかなと思った。でもブルペンを見たら投げているじゃないか。ロバーツ監督はメジャー史上最も馬鹿な采配のひとつをした。4-1のまま終わるはすが、そこに防御率5.40でWHIPが非常に高い投手(トライネン)を投入したんだ。ドジャースは佐々木がいなければゴミ箱みたいなブルペンだ」

 

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