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ロバーツ監督は9回に1点差となった二死一、三塁でやっと佐々木朗希を投入した(写真:Creative 2/アフロ)
ロバーツ監督は9回に1点差となった二死一、三塁でやっと佐々木朗希を投入した(写真:Creative 2/アフロ)

「メジャー史上最も馬鹿な采配のひとつ」佐々木朗希を9回頭から起用しなかったロバーツ監督の“迷走継投”を通算116セーブのフィリーズOBが過激に批判「佐々木がいなければゴミ箱みたいなブルペン」

 ボタリコ氏が指摘した通りにトライネンの今季のレギュラーシーズンの成績は32試合に投げて2勝7敗、10ホールド、2セーブで、3年連続で1点台だった防御率は5.40。しかも9月の防御率は8.71と最悪で終盤だけで5敗している。1イニングで平均何人の走者を出したかを示すWHIPは1.84。1.40以上の投手は「二流」とされる。ロバーツ監督が言う過去の経験は、もうトライネンには当てはまらないのだ。
 SNSでもロバーツ采配批判の声が飛び交った。
「もし(今後)9回にロウキ・ササキ以外の誰かが投げたら、デイブ・ロバーツは即刻解雇されるべきだ」との意見や、試合後の指揮官の言い訳を受けて「馬鹿げた説明だ。片方の投手(ササキ)は自信にあふれて全力でボールを投げているのに、もう片方(トライネン)はビビってミートボール(甘い球)を投げている。ロバーツの言い分は滑稽に聞こえる」という批判も多く見られた。
 ロバーツ監督は、もう佐々木をクローザーと呼び、9回を任せなければ、ファンは納得しない。
 フリーマンが試合後会見でこう佐々木を称えていた。
「彼が登板するたびによりプレッシャーのかかる場面になっている。今日は間違いなくこれまでで最も厳しい場面だった。9回二死一、三塁で、しかも敵地でのセーブ機会。あのような状況で投入されても冷静にいられるとは。初球のスプリッターは本当に素晴らしいボール。彼が落ち着いているのはわかっていた。彼は100(約161キロ)、101マイル(約162.5キロ)を投げる。契約した時からみんなが期待していた姿だ。ただ少し時間がかかっただけ、そういうこともある。そして今の彼はマウンド上で非常に堂々と見える。自信に満ち、アウトをとった時にはそれが当然のようにふるまう。彼は今、ポストシーズンを通して我々にとって大きな武器になっている」
 この言葉がすべてだろう。
 5月に戦列を離れた理由が、右肩の「インピンジメント 症候群」でチームドクターであるニール・エラトロッシュ医師のリハビリメニューで肩に痛みもなくなっているが、連投になった場合や、登板過多の影響には若干の懸念は残る。だが、佐々木は、「休み日も、強度を高めて投げたりして、感覚を試して(連投でも)いける感覚はある」と、連投さえ辞さない構え。王手をかけたディビジョンシリーズの第3戦は、移動日を挟み、明日8日(日本時間9日)に本拠地のドジャースタジアムで行われる。同シリーズ突破を決める9回のマウンドには、今度こそ最初から佐々木が立っているのだろうか。

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