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WBCの胴上げ投手となったエンゼルスの大谷翔平が中2日で開幕に向けて調整登板した(資料写真・AP/アフロ)
WBCの胴上げ投手となったエンゼルスの大谷翔平が中2日で開幕に向けて調整登板した(資料写真・AP/アフロ)

米メディアの注目は大谷翔平のWBC優勝体験と今オフのFA動向の関連性…「大谷はWシリーズのマウンドに立つ日を待ちきれない」

 WBCで胴上げ投手となったエンゼルスの大谷翔平選手(28)が24日(日本時間25日)、アリゾナ・テンピの練習施設のグラウンドでダイヤモンドバックスの1Aを相手に開幕に向けての最後の調整登板を行い、81球、4回2/3を投げ4安打8奪三振1失点だった。今季から導入されるピッチクロックとサイン伝達システムのピッチコムの確認を行い、WBCの疲労などを感じさせない投球内容を披露。米メディアが注目したのは登板後に大谷が発した「短期決戦の熱量は特別。ワールドシリーズに出てそこで勝ちたいなと改めて思った。短期決戦で投げたいなという欲は自然に高まる」というコメント。今オフにフリーエージェントとなる大谷の動向に、WBC優勝の経験が大きな影響を与えるのではないかという見立てだ。開幕前から二刀流スターの周辺が騒がしくなってきた。

 FAの値段は最低でも5億ドル(約654億円)

 

 あの米国とのWBC決勝戦から中2日。大谷は疲れも見せず30日のアスレチックスとの開幕戦へ向けての最後の調整登板を1失点にまとめた。カーブ以外の全球種を投げ、失点は5番に入っていた19歳の左打者ギャビン・コンティセロに許したソロアーチだけ。
 米メディアは、その調整内容を絶賛したが、注目したのはWBCで優勝と、同僚のマイク・トラウトとのしびれるような夢対決を経験した大谷が、この日の登板後に発したコメントだった。
 地元のオレンジカウンティレジスター紙は「大谷がWBCから開幕戦へページをめくる準備を整える」との見出しを取り「大谷にとって口直しのようなものだった。WBCで日本に優勝をもたらした刺激的な雰囲気と、彼とエンゼルスにとって極めて重大なシーズンの開幕戦の間で、大谷がスプリングトレーニングで最後の手続きを踏んだ」と伝えた。
 記事は登板後に語った大谷のコメントの内容に注目。
「エンゼルスの開幕戦に投げる大谷は、トラウトから三振を奪ったWBCの抑え登板の15球から3日しか経っていないため、普段よりも少し痛みが残っていたと明かした。大谷はWBCでグラブと帽子を宙に投げた瞬間を思い返し、彼の人生で最高の瞬間だったと説明。大谷にとって最高の思い出は東京ドームで行われたプール戦の初戦だった中国戦で、日本のファンの前で投げたことだと語った」と、WBCの振り返りを紹介した。
 同紙は大谷のWBCでの活躍と経験が今オフに待ち受けるFAの動向に影響を与えるのではないかという見立てをしており、「今、彼が日本のユニホームをエンゼルスの赤に変えた時、すべてのウキウキした気分がある疑問に取って変わった。大谷はシーズン後にFAとなる。ほとんどの関係者が、彼が5億ドル(約654億円)以上の契約をどこかと結ぶと予想している。大谷がプレーした5年間でエンゼルスが勝ち越したシーズンはない。そこがWBCのスポットライトの中で野球界が彼のプレーを堪能した時にファンや評論家が指摘していたポイントでもある」と言及。
「ただ大谷はWBCを経験しても彼のFAへの影響については何も変わっていないと語り、彼はエンゼルスで、今、同じような雰囲気を楽しみたいという欲求を明かしている」などと続けた。

 

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