
「また馬鹿馬鹿しいことを…」ド軍ロバーツ監督が佐々木朗希を「Primary option(第1の選択肢)」と認めるも「すべての9回を任せるのは無理」と条件付きだったことにSNSで賛否飛びかう
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)が7日(日本時間8日)、本拠地でのフィリーズとのディビジョンシリーズ第3戦に向けての前日会見に臨み、2セーブをマークしている佐々木朗希(23)の起用法に触れ「Primary option(第1の選択肢)」と認めたが「すべての試合の9回を任せるのは無理」との条件をつけた。これにはSNSで「条件を付けるのは中途半端」との反対意見や「信頼を示したことが重要。選手保護の配慮も示しており合理的だ」と支持する声が飛び交う事態となった。
「他の投手を起用しながらバランスをとる必要がある」
王手をかけて迎える本拠地でのディビジョンシリーズ第3戦を前にして米メディアの焦点は怪我人の回復具合と佐々木の起用法だった。
「スポーツネットLA」が伝えたロバーツ監督の前日会見の映像によると、その多くの時間が、佐々木の今後の起用法と、ブルペンの状況についての問答に割かれた。
「次は佐々木をクローザーとして起用しますか?」
ストレートな質問を投げかけられロバーツ監督はハッキリと明言した。
「はい。間違いなく彼がPrimary option(第1の選択肢)だ」
だが、こう続けた。
「ただ彼を毎試合クローザーで使うのは現実的ではない。ポストシーズンでまだ複数の試合に勝たねばらない中で、すべての試合で彼に9回を任せるのは無理だ。だから他の投手を起用しながらバランスをとる必要がある。ただ質問の答えとしては、ロウキが試合を締めくくることになる」
ロバーツ監督は、まだ佐々木を正式なクローザーとしては認めていない。つまり条件付きのクローザーというわけだ。
ドジャースは敵地で連勝してディビジョンシリーズへ王手をかけたというのに6日(同7日)の第2戦のロバーツ監督の継投策が、識者、米メディア、SNSの大批判を浴びた。
4-1で迎えた9回にロバーツ監督は佐々木ではなくブレイク・トライネンを投入したが、ワンアウトも取れずに3連打を浴びて2失点。
「ホイールプレー(ブルドッグ)」のバントシフトで同点ピンチを封じるなどしたが、バトンを受けたアレックス・ベシアもクローズできず二死一、三塁のワンヒットで同点、長打が出ればサヨナラの大ピンチで今季首位打者のトレイ・ターナーを迎え、やっと佐々木を投入した。
佐々木は、わずか2球でセカンドゴロに仕留めて、ポストシーズンで早くも2セーブ目をマークした。今や160キロを超えてくる速球と悪魔のように落ちるスプリットがゾーンに来るので無双状態である。
だが、その采配に対して「なぜ佐々木を9回の頭から起用しなかったのか」とスポーツイラストレイテッド誌などの米メディアが一斉に批判。通算116セーブを誇るフィリーズOBのリッキー・ボタリコ氏はテレビ番組「NBCスポ―ツ・フィラデルフィア」に出演して「メジャー史上最も馬鹿な采配のひとつ」とまで非難した。