
「ショウヘイは次のシリーズで5本塁打を打つ!」打撃絶不調の大谷翔平にロバーツ監督は「彼があのままではWシリーズは勝てない」と苦言もド軍主力打者の一人は復活を予告?!
ブリュワーズには、ベテランのホセ・キンタナ、アーロン・アシュビーという好左腕が2人いて、大谷は今季キンタナと2試合で6打席立ち、ホームランは放っているが、ヒットはその1本だけだ。
また”早打ち”もマイナスに働いている。MLB公式サイトによると30打席中12打席(40%)で初球を振っており、これはレギュラーシーズン(33.9%)よりもかなり高い数字。ロバーツ監督も、その点に触れ「確かにそう思う。彼は投手としても出場している。体力を温存しようとして無理に打ちにいっているのかもしれない。二刀流で打撃成績がよくない傾向があるのは、それも一因かもしれない。よく考え、いいアプローチを練ってくれることを期待する」と分析した。
だが、一方で大谷の打棒復活に確信を持つチームメイトがいる。右手の骨折で8日の第3戦からようやくスタメン復帰した司令塔のスミスだ。ロサンゼルスタイムズ紙によると、ディビジョンシリーズ突破が決まった後に「彼には、まだもう一段階上のギアがあると思う」と言い、こう復活を予告した。
「見てみろよ、ショウヘイ。このシリーズではあまり活躍できなかったけど、次のシリーズでは5本くらいホームランを打つと思う。それが彼という男なんだ」
誰よりも近くで大谷の才能と実力を知り、そして裏の努力を見てきたチームメイトだからこそ言える確信なのだろう。
また専門家も大谷の復活に太鼓判を押した。強打の左の一塁手としてレッズ、パドレス、マリナーズ、ロッキーズなど7チームでプレー。アスレチックス時代の2017年には22本塁打をマークしてオールスターゲームに選出され、2020年に引退後、MLBネットワークの解説者として活動しているヨンダー・アロンソ氏だ。ちなみに彼の妹はパドレスのスーパースター、マニー・マチャドと結婚している。
MLBネットワークの番組に出演したアロンソ氏は不調の原因をこう分析した。
「この不調は大谷翔平にしては珍しいことだ。それは技術面から来ている。レギュラーシーズン中には速球を打ちまくっていたが、今はボールから体が離れてしまっている。(右の)腰と肩が一塁方向へ流れてしまっている。そのため体が連動していない。また打球角度も急落してシーズン中の17度から今は7度くらいしかない。体が連動できていないからバットの出が悪く、最短距離でスイングができていないんだ」