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大谷のリーグ優勝決定シリーズでの先発は第4戦が有力となった(写真・AP/アフロ)
大谷のリーグ優勝決定シリーズでの先発は第4戦が有力となった(写真・AP/アフロ)

なんで?米メディアも予想が外れ驚く…なぜロバーツ監督は大谷翔平の打撃影響を考え休養日前に登板の”二刀流活用作戦”を無視して第2戦先発を回避したのか…スネル、山本のフル回転を優先

「今回は7試合制で4人の先発投手をどう配置するか、つまり誰が2回登板できるかという点を重視しました。それが今回のローテーを組んだ大きな理由です。だからショウヘイを休日前に投げさせることにそれほどこだわっていません」
 つまり大谷の打撃への負担を減らすことよりも、チームの投手力を最大限に生かすことを優先させたのだ。
 スネルを第1戦に持ってくれば中4日で、第5戦に登板が可能で、山本が第2戦に投げれば、中5日で第6戦に登板できる。またグラスノーを第3戦に先発させれば、中4日で第7戦に先発が可能だ。そう考えると大谷の先発は第4戦になるのだろう。
 逆にもし大谷を第2戦に先発させた場合は、中5日で第6戦に先発可能だが、中5日登板は今季レギュラーシーズンでまだ2回しか経験していない。それらのリスクを考えてロバーツ監督が組んだローテーは確かに理にかなっている。しかもポストシーズンは投手戦になる傾向が強い。
 会見では、さらに大谷のリアル二刀流の登板日を遅らせ、しかも1試合に留めた理由の裏に、「打撃不振から再調整させる狙いがあるのか」とも聞かれた。
 ロバーツ監督は少し語気を荒げて「それはまったく関係ありません」と返答した。
「単純にショウヘイはこのシリーズで1試合だけ投げる予定なんです。そして他の2人(スネルと山本)は、中4日で2度投げられる(正確には山本は中5日)。(最大7試合の)シリーズの中でどうやってベストな投手たちにより多くのイニングを与えるかというだけの判断です。打撃面については、このシリーズではショウヘイが違う結果を出してくれると思っています。登板日を後ろに回したのは打撃不振とは関係ありません」
 この指揮官の言葉にウソはないだろう。
 チームの投手力を最優先に生かす戦略が、結果的に大谷の打撃復活に役立ては一石二鳥。
 レギュラーシーズンではドジャースを相手に6勝0敗とカモにしていたブリュワーズのパット・マーフィー監督も「大谷翔平は、言わずと知れた史上最高クラスの選手の一人。まだメジャーでプレーしている年数は、それほど多くないのにすでに歴代最高の域にいます」と最大級の敬意を表していた。
 注目の敵地でのリーグ優勝決定シリーズ第1戦のプレーボールは、日本時間本日14日の午前9時08分だ。

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