
ロバーツ監督が示した佐々木朗希の“連投解除”は本当に可能なのか…ド軍に今季6勝0敗の敵将は「リーグに(ロウキを)出場停止にできないかお願いしてみる」とジョークを交えて警戒
佐々木はこれまで、3日間で2試合の登板は2度こなし球威や変化球のキレになんら問題は出ていない。佐々木自身も「プレーオフの短期決戦では、先発投手としてのスタミナがあるので対応できる」と口にしている。5月から右肩の「インピンジメント症候群」で長期離脱を余儀なくされただけに、再発が危惧され、ここまで連投をロバーツ監督は禁止していたが、3イニング登板後にも何ら肩、肘に問題は発生していないという。160キロを連発させ、捕手のウィル・スミスが「えげつなく落ちる」と表現するスプリットを可能とした、佐々木自身が手応えを感じている今の新フォームが、理想的のため、肩、肘に異常を発生させていないのだろう。ロバーツ監督の「連投OK」発言の裏には、佐々木をフォローするスタッフららの裏付けがあると考えられる。
今や、クローザーの地位を確保した佐々木は、勝ちゲームには、たとえ連投になろうが、惜しみなく投入されることになるのだろう。
一方のブリュワーズのマーフィー監督もジョークを交えた独特の表現で佐々木への警戒心を強めた。
「最後の方に出てくる、あのスプリットを投げる100マイル(約161キロ)投手。あれは反則だよ(笑)。リーグにお願いして、何らか理由をつけて出場停止にできないか頼んでみるよ(笑)。何かいい方法がないか?(笑)」
ブリュワーズとしては佐々木が出てこない展開に持ち込むことが理想。昨年監督就任1年目にナ・リーグの中地区を制覇、ナ・リーグの最優秀監督賞に選ばれたマーフィー監督の言葉は、ジョークを交えながら、それを暗に示している。
ドジャースは、ブリュワーズと7月に集中的に6試合を戦い、6連敗した。最後の2試合はいずれもブルペン陣が崩れての1点差負け。だがその際、炎上したブルペンの陣容と今回のポストシーズンの陣容は大きく違っている。まして守護神ロウキはその時にいなかった。
注目の第1戦の先発は、ドジャースがブレイク・スネルで、カブスとのディビジョンシリーズで投手を使い果たしたブリュワーズは、左腕の中継ぎであるアーロン・アシュビーがオープナーとして起用される。プレーボールは日本時間14日、午前9時08分だ。