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ドジャース佐々木朗希の防御率ゼロ神話が崩れる(資料写真:Creative 2/アフロ)
ドジャース佐々木朗希の防御率ゼロ神話が崩れる(資料写真:Creative 2/アフロ)

衝撃証言!「ロウキは疲れている。精神的プレッシャーに移動。影響がある」捕手スミスが気づいた佐々木朗希の異変…「ロバーツ監督は彼の自信を台無しにした」米メディアから批判も

 ドジャースは13日(日本時間14日)敵地でブリュワーズとのリーグ優勝決定シリーズ初戦に2-1勝利したが、佐々木朗希(23)の防御率ゼロ神話が崩れた。2点のリードの9回に投入された佐々木はストレートの球速が160キロを超えず制球も定まらず、7度目のリリーフ登板で初めて1点を失い、1イニングを投げきれなかった。捕手のウィル・スミス(30)が「ロウキは疲れている。本人は認めなくとも影響がある」と異変を報告。米メディア「ファンサイデッド」は、8回までわずか1安打投球を続けていたブレイク・スネル(32)を完投させず、佐々木を我慢して最後まで投げさせなかったデーブ・ロバーツ監督(53)の采配を「ロウキの自信を台無しにした」と批判した。ロバーツ監督は今後、佐々木どう起用していくのか。

 「2点のリードがあった。ロウキでいけると判断した」とロバーツ監督

 新守護神を襲名したはずの佐々木に異変が生じた。
 2-0で迎えた9回。ロバーツ監督は「ロウキは最近とてもいいボールを投げていたし、2点リードがあった。だからロウキでいけると判断した」(専門サイト「ドジャーブルー」の会見映像より)と、佐々木をマウンドに送り込んだ。
 佐々木は先頭のケーレブ・ダービンを159.6キロのストレートで詰まらせ三塁フライに打ち取るも、続く8番打者のアイザック・コリンズにストライクが入らず四球で歩かせた。リリーフ7試合目にして初の四球だ。代打ジェイク・バウアーにもボールが先行して3-0。なんとかフルカウントまで持ち込んだが、ストライクを取りにいき球速が落ちた156キロのストレートを芯で捉えられ、打球はセンターを超え、ワンバウンドでフェンスを越えるエンタイトルツーベースとなった。一死二、三塁からトップバッターのジャクソン・チョウリオからは、三振を奪いたかったが、初球にインサイドを突いたストレートを右中間深くまで簡単に運ばれて手痛い犠飛を許して、リリーフでの初失点を記録し、防御率ゼロ神話が崩れた。
 さらにクリスチャン・イエリッチには警戒して7球中6球にスプリットを使ったが、ゾーンから落ちていないため手を出してもらえず四球。ここでロバーツ監督はブレイク・トライネンへの交代を決断した。
「あのチームは最後まで諦めない。こちらとしては投手が粘って投げ切ってくれる、と信じるしかなかったが、粘って四球を選びつないできた。最終的にストライクを投げざるを得なかった」(前出の映像より)
 トライネンはウィリアム・コントレラスに四球を与え二死満塁とした。続くブライス・チュラングが膝元の当たってもおかしくなかったスライダーを避けたため、あわや同点のピンチを救われ、最後は空振りの三振。2-1で逃げ切ったが、佐々木が1イニングを投げきれなかった問題がチームにのしかかった。
 ロウキの異変を感じ取っていたのは捕手のスミスだ。
 米メディア「ジ・アスレチック」によると、「彼は火の中に放り込まれたようなものだ。おそらく少し疲れている。本人は認めないだろうけど影響はある。プレーオフの精神的なプレッシャー、移動の負担、体力面の負担が重なる。それでも見た感じはかなり良かったと思う」と衝撃的な告白をしている。
 実際、そのボールを受けているスミスだからこそわかる異変。
 ロッテ時代にWBCなどの大舞台を踏んでいるとはいえ、初めて経験するメジャーのポストシーズンの極度の緊張感、負傷者リストから復帰した9月24日からすでに6試合を投げてきた疲労の蓄積、そして飛行機移動の肉体的負担など、目に見えない影響が、佐々木に及んでいるのかもしれない。

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