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アスレチックスの藤浪は3回持たずに8失点KO(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
アスレチックスの藤浪は3回持たずに8失点KO(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

「どれくらいの期間チャンスを与え続けるつもりなのか」米メディアが8失点KOの藤浪晋太郎を辛辣批判…「状況を好転させねばブルペン(中継ぎ)行き」

 アスレチックスの藤浪晋太郎(29)が、メジャー4度目の登板でまたもやKOされた。敵地で22日(日本時間23日)に行われたレンジャーズ戦に先発した藤浪は、3回途中までに7安打4四死球と乱れて8失点で降板。チームも3-18で大敗し、藤浪は開幕4連敗を喫した。死球をめぐってあわや乱闘のシーンもあるなど、防御率が14.40に悪化した右腕へ、米メディアは「どれくらいの期間、彼にチャンスを与えるつもりなのだろうか」と厳しい視線を向け始めた。

 ストライクが入らない

 

 もう我慢できないとばかりに、アスレチックスのマーク・コッツェイ監督がベンチを飛び出した。表情ひとつ変えずに、マウンド上で立ち尽くす藤浪へ右手を差し出してボールを要求する。3回一死三塁のピンチで、問答無用で降板が告げられた瞬間だった。
 少しでも長いイニングを投げてほしいと、指揮官は2回までに7失点を喫していた藤浪を続投させた。しかし、8番のジョシュ・スミスにいきなり四球を与えてしまう。続くレオディ・タベラスの3球目がこの試合で2つ目の暴投となって、スミスが労せずして二塁へ進んだ。
 タベラスの中飛でスミスが三塁に進んだ時点で球数は72球だった。しかし、改善の兆しがまったく見られないと判断されたのだろう。アスレチックスファンへ向けてさまざまな情報を提供する地元メデイア「Athletics Nation」は、コッツェイ監督の判断を支持している。
「コッツェイ監督は3回も藤浪をマウンドに送り出す選択を下したが、残念ながら試合展開はまったく変わらなかった。四球とワイルドピッチでテキサスの走者が得点圏に進んだ直後に、慈悲深い指揮官もようやくマウンドへ近づいて藤浪を降ろしたのだ」
 2番手のエイドリアン・マルティネスも痛打され、結局、藤浪は2回3分の1を投げて7安打を浴び、さらに4四死球、2暴投と乱れて8失点。防御率を試合前の11.37から14.40へ悪化させた右腕へ、同メディアは懐疑的な視線を送らざるをえなかった。
「今シーズンの藤浪には大きな期待が寄せられており、前回の登板でようやく明るい兆しを見せたと思われた。しかし、最初の2イニングの投球は期待を大きく裏切り、またしてもアスレチックスに長いイニングを与えられなかった。アスレチックスは今シーズンの開幕前に彼へ先発ローテーションの座を約束したが、現実的にどれくらいの期間、彼にチャンスを与えるつもりなのだろうか。もう1試合か。もう1カ月か。早く状況を好転させないと彼はブルペン行き(中継ぎ)になる」
 メッツと対戦した15日の前回登板。敗戦投手にはなったものの、藤浪は7回途中までを4安打3失点と粘投。3度目の登板で初めてクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成し、同メディアも「これこそが期待していた藤浪だ」と称賛していた。

 

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