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大谷翔平がポストシーズンでの不振脱出に異例の屋外フリー打撃を行った’(写真・AP/アフロ)
大谷翔平がポストシーズンでの不振脱出に異例の屋外フリー打撃を行った’(写真・AP/アフロ)

「復調への強い危機感を示すサイン」米メディアは大谷翔平の“異例”屋外フリー打撃の“意味”を分析…“レジェンド”ハーシュハイザー氏は「彼なら修正できる。WシリーズMVPを獲る」

 また米「スポーティングニュース」も「ドジャースのスーパースター、大谷がドジャースタジアムでこれまで続けてきた“毎年のジンクス”を破り、意外な形で変化を見せた」との見出しを取った記事で、この異例の屋外フリー打撃を伝えた。
 大谷の会見でのコメントなどを紹介しつつ「大谷は調子を取り戻すためにできることは何でもやる姿勢を見せている。だがそれを早急に実現する必要がある。ワールドシリーズ進出がかかったこの局面でのスーパースターの不振は許されない。チームは現時点で絶好調だが、もし流れが変わったときには大谷の奮起が不可欠となるだろう。今回の新しいルーティンが、ポストシーズン終盤に向けた反転攻勢の鍵となるかもしれない」と指摘した。
 またESPNの番組に出演したハーシュハイザー氏も大谷のスランプ問題を熱く語った。
「相手は確かにうまく投げている。でも、もしあなたが監督や投手コーチ、あるいはピッチャーなら、こう思うだろう。『この打者だけには打たれたくない』と。我がチーム(ドジャース)にはそういう打者がたくさんいる。特にリードオフマン(大谷)は相手にとってまさにその『絶対に打たれたくない男』なんだ。だからどのチームも試合の最初から『ショウヘイをどう抑えるか』を最優先に考えてくる。それが左投手のオープナー起用(ブリュワーズとの第1戦のアシュビー)になったり、左の先発起用になっている。彼は最も難しい条件の中で打っている」
 現役時代にサイヤング賞1回、最多勝1回を獲得しているハーシュハイザー氏は、さらにこう分析した。
「そうした中で相手投手が完璧にコースを突いてくる。そして今のショウヘイはスイングの時に前の肩が早く開いてしまう。それはインコースを攻められ続けた影響もあるし、外角への変化球にも手を出しているからだ。今の彼のアプローチと球の見極めが、本来の“エリートレベル”ではない。打者というのは一度調子を崩すと、相手が“こうすれば抑えられる”と分かってくる。そして短期シリーズでは、同じチームと最大7試合も戦うわけだ。つまり相手は弱点を見抜いた瞬間に、徹底的に突いてくる。リードオフマンである彼が打席に立つたびにもうその弱点を攻められているんだ」
 ただ大谷もそれは自覚している。
 前日会見の中では「基本はストライクを振ってボールを見逃すという考え方」とコメントしていた。
 その上でハーシュハイザー氏は大谷の復活を約束した。
「でも彼なら修正できる。修正できた時には、もしかしたらワールドシリーズMVPを獲るかもしれない」
 ハーシュハイザー氏はドジャースが世界一となった1988年には、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズで続けてMVPを獲得している。それだけにこの予告に説得力が増す。大谷は日本時間本日17日の第3戦で「1番・DH」に名を連ねた。

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